eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-06

写真と社会

写真家の福島菊次郎が亡くなった。
俺からすれば、不屈のドキュメンタリー写真家という印象で、失礼ながらきちんと写真集を見たことはない(が、いくつかの有名な写真は知っている)。
右翼に家を放火されたあたりは、チッソに雇われた暴漢に襲われて、やがてそれがもとで亡くなったユージン・スミスを思い出したりもする。

ところで、今、世田谷美術館で濱谷浩生誕100年展を開催している(11月15日[日]まで)。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
昔から濱谷浩の写真が好きで、「歌っていく鳥追い」「ホンヤラ洞で歌う子どもたち」等は、夢の中の一場面のようにも見える。
さて、濱谷浩の有名な作品に富山県の水田で胸まで泥に使って作業をしている様子を写した「田植女」という写真がある。
この写真が発表された後、あまりに劣悪な状態が問題となって、役所が排水施設を整備して、状況は改善された。
また北海道の貧困をとりあげた写真を発表したら、全国から義捐金が集まったという話もあった。

写真によって、社会が良くなるという実感があった時代がたしかにあったのだろう。
写真にその力がなくなったとは思わないが、かつてのような直接性ではなく、もっと違うかたちで働きかけるものになったのではないかと思う。
直接性のなかには、すぐに言語化(もしくは絵解き)できるようなところもあるように思うが、写真は言語化しにくい現実を扱うことが本来ではないか、と思うところがある。
もしくは、単純な言語化を超えたものも写っているというか。
そんなことを考えた。
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