eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-09

西江先生のこと 01

思い返すと、6月18日は目覚めたとき、右胸に気胸のと同じ鈍痛があった。右肺は薬剤をいれて、パンク修理したはずだったのだが。
気胸であれば安静にしているのが一番なのだが、仕事があるので体を起こして、会社へ行った。
仕事の区切りがついた16時ごろ、何の気なしにニュースサイトを開いたら、西江雅之先生の訃報が載っていた。
ここのところ入院やblogの休載などがあって心配はしていたのだが、これほどすぐとは思っていなかったので、つまり先生は執筆などでまだまだ現役だったので、虚を衝かれた思いだった。
「死期は序を待たず。死は、前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し」(徒然草)というが、しばらくは大丈夫と思っていたのに、気付いたら足下まで潮が満ちていたのだった。

何もする気がなくなり、呆然と家に帰った。酒を飲む気にもならない。起きていると、思い出したり後悔したりすることばかり頭に浮かぶので、風呂にも入らず、歯も磨かずに寝た。
先生は風呂に入らないので有名だったが、それと同じだなと思いながら寝てしまった。
先生は風呂に入らないことについて、「でもにおうわけではないでしょ」と言っておられて、たしかにくさくはなかった。ときには「今回の旅行では(風呂には入っていないが)だいぶ海で泳いでしまって、皮膚が弱くなってしまった」などと冗談を言っておられた。
歯磨きはどうしていたのだろうか。たしか歯磨きしないといっておられた記憶がある。
砂漠で暮らしていると、コップ一杯の水で、洗顔、歯磨き、体を洗うことまで済ますなどという話もされていた。

今は、耳の穴がひりひりする。どうも寝ているときに掻きむしったようだ。最近、ストレスがかかると、耳の穴をほじる癖がついた。調べると耳には神経が集中していて、触ると気持ちがいいらしいが、それに耽溺する人がいて、耳掃除をしすぎて耳を傷つけてしまうという。どうも同じことをしているようだ。



文化人類学者の西江雅之さん死去 アフリカ研究の先駆者
朝日新聞 2015年6月18日12時38分
 アフリカ研究の先駆者の一人で、エッセイストとしても知られる言語学者で文化人類学者の西江雅之(にしえ・まさゆき)さんが14日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。77歳だった。葬儀は近親者のみで営まれた。後日、しのぶ会を開く予定。喪主は長男アレンさん。
 東京生まれ。早稲田大学大学院を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院で学んだ。東アフリカ、カリブ海域、インド洋諸島などを中心にフィールドワークを重ね、20代で日本初のスワヒリ語の文法書、辞典を編集した。早稲田大、東京外国語大、東京芸術大など多くの大学の教壇にも立った。また、世界各地の暮らしや自然を詩的な文章による紀行、エッセーとして発表。中学・高校の国語の教科書にも採用された。
 著書に「アフリカのことば」「ヒトかサルかと問われても」「異郷日記」「食べる」など多数。
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