eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-09

養老孟司はなぜ終わったか、

とか書いてみたが、もちろん全然終わっているわけもなく、苗字のとおり長生きしそうで、そういえばご母堂は95歳で亡くなるまで現役の医師であった。もともと長生きの血筋かもしれない。
さて、タイトルはたんに自分の興味がうすれてきたというだけの話です。失礼なこと書いてすみません。

ところで、いつのころからか養老氏の著作に手が伸びなくなってきた。以前は新刊が出れば、一応手にし、雑誌に記事が載れば立ち読みくらいはしていた。
こうなった理由は、自分が変わった(歳をとった)からかもしれず、養老氏のほうが変わったからかもしれず、もちろん万物流転が世の習い、双方変わってしまったから接点がなくなったのかもしれない。

ただ、なんとなくこんな風にも思っている。
養老氏は、もともと非常に優秀な方であろうが、時代や社会環境によって、医学のなかでも非常に地味らしい解剖学の世界に入った。
簡単にいえば、生まれながらの天賦の才のわりには、不遇であったのかもしれない。
しかし、そのような人が毎日骸骨と向き合い、memento mori(死を忘るな)と考えていれば、やはり苦し紛れに何かを考え、表現するだろう。それが当初の著作の素晴らしさにつながったのではないか。遅咲きではあったが、最初からしっかりとした花を咲かせていたと思う。
しかし、大学を離れ、社会時評のような発言が多くなるにつれて、面白さがうすらいできたような気がしている。
大学や解剖学教室、ご遺体の解剖のような現場を離れ、手を動かしながら考えるということが減ってしまったのだろうか。また、死者の位置から、生者の世の中を逆照射して見るような独特の視点が魅力であったのだが。

原発事故に関連していえば、以前こう書いている。
けっきょくなにも言っていない。週刊新潮8月11日号 養老孟司×中川恵一対談
また、こういうことも書いている。
養老孟司という人

まあ、この人に原発事故のことをきくのは筋違いなのだろう。むしろ、もともと好きな虫の世界に没入していたいのかもしれない。
ところで原発事故後に、北大のこのような研究がある。
http://www.hokudai.ac.jp/news/140320_pr_agr.pdf
概要は
・福島県の高線量地域で,虫こぶを作るワタムシ(アブラムシの仲間)の2種に,2012 には高頻度の死亡と形態異常を検出。
・しかし,2013 年には,2種類とも健全な個体の割合が前年より増加し,集団の回復の兆しを把握した。

養老氏はオサムシがお好きだったかと思うので、阿武隈山地の谷ごとのオサムシの変異でも調べてもらったほうが、原発事故の影響をより深く考えてくれるかもしれない。

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