eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-06

弦の足りない弦楽器

先日、いつものようにこちらを見ていたら、「Brushy One String」という記事が出ていた。
弦を1本だけ(4弦かな)だけ張った生ギターで歌うビデオであった。



これを見ていたら、いろいろと思いだした。
この人はリズム感が良く、1本の弦だけでも十分に伴奏が成立しているのだが、楽器が下手な俺は、いろいろと悪あがき的実験をして、へんなオープンチューニングやら、普通ではやらないような弦の張り方をしていた時期があった。
いろいろと他のミュージシャンを研究したのだが、みなさん、勝手気ままに自由にやっていた。
有名というか、わりと普通のところでは、キース・リチャーズの5弦ギターというのがある(オープンチューニングらしい)。有名なので割愛。

俺が気にいっているのは、B-52’sのリッキー・ウィルソン(デビューしてしばらくしたら亡くなってしまった)。たしか3弦と4弦を張っていなかったはず。リズムというかリフ中心に弾くのに良かったのだろう。かっこいいです。




ベースだとMorphineのマーク・サンドマン。1弦と2弦だけのベースギターをスライドで弾く。たぶん他に例はない。このバンドの他のパートはドラムとバリトンサックスでやたらと低音重視であった。この人も既に亡くなっている。




ちょっと違うが、ビートルズの名曲「Black bird」は、ポールがインドにいるとき、1弦の切れたギターで作曲したという話(伝説?)がある。




究極の楽器は弦の張っていない琴(無弦琴―陶淵明)らしいが、ここまで来るとやりすぎだろう。弦が張っていないからこそ、無限のイマジネーションが働いて、音楽を楽しむことができるという。
似たような話で中島敦「名人伝」では弓の名人が
「見えざる矢を無形の弓につがへ、滿月の如くに引絞つてひようと放てば、見よ、鳶は羽ばたきもせず中空から石の如くに落ちて來るではないか」。
つまり究極の名人は弓がなくても鳥を射ることができたが、弦のない弦楽器では音楽はたぶん作れないのではないと思う(胴を叩いたらむしろ―パーカッションというべきだろう)。
俺が凡人だからそう思うのかもしれないが。

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