eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-08

中井久夫さんは車椅子に乗っていた。

今年の文化功労者に、中井久夫先生と岡野弘彦先生、それと吉増剛造さんらが選ばれた。ニュースで表彰のようすを見たが、ちらりと映った中井氏は、車椅子に乗っておられるようであった。いろいろと大病したことは著書で読んではいたが、やはり映像で見ると、それなりのショックはあった。一度ご講演を聞いてみたいと思っていたが、現状では難しかろうか。
たしか、阪神大震災について書かれた文章で、最前線で人知れず尽力された人々の多くが、しばらくたったのちに病をえて倒れていったとあったが、中井先生もまさしくその当事者であろう(ご本人はバックアップしかやっていないとは書いているが、謙遜にもほどがある)。あるいは、昭和という時代および昭和崩御についての本(「昭和を送る」)を出されて、肩の荷が下りてしまったか。
幼少時から丈夫なほうではなかったと書いてあったが、この方には長生きしてもらいたいと切に思う。

一方、岡野弘彦先生はあいかわらず矍鑠とされていて、代表としてこのように挨拶していた。
「これまでの努力が高く評価されたことはこれにすぐることはない。今回の栄誉を励みとして、一層努力を重ね、わが国が科学技術・芸術文化の創造の国として、世界の国から尊敬されるよう引き続き努力する決心です」。
やる気満々のようで、うれしく思いました。


【2014年4月15日追記】
ところで、中井久夫さんが神戸新聞の連載清陰星雨」をおやめになっいたことを今頃になってやっと知った。
このなかでも原発事故についてふれていた。
http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/article/4477
記事の中で震災について戦争を引き合いに出していたが、原発事故はなぞらえて言えば、ミッドウェー海戦に当たるだろうか。
大敗北であるが、ここで講和にのぞめばまだ傷は浅いはずだった。しかし、希望的観測に基づき、いつか挽回できるだろうとずるずると戦争を長引かせ、犠牲を大きくした。
歴史的に見て、今が転換点だろう。ここを辛くも乗り越えられれば、おぼろげながら将来が見えてくるが、下手をすれば大災厄が待ち受けているのではなかろうか。それだけは困るのだが。
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