eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-09

東電はもともとそういう会社

相変わらず、福島第一原発の汚水漏洩問題が続いている。
今回は、高濃度汚染水を別のタンクに移そうとしたら溢れちゃったよ、ゴメンゴメンというお粗末。
.<福島第1原発>港湾外に汚染水流出「タンクに入れ過ぎた」
※詳細は文末に引用

普通の人の感覚では、何でこんなにバカげたことばかり続くのかと思うが、しかしもともとその程度の会社だった。
事故当時の清水正孝元社長は無能でけっきょく当事者にすらなりえない人物で(慶應同期の方に聞いたが、東電社長のタマではなかったとのこと。事故直後に体調不良で入院)、勝俣恒久元会長の傀儡であった。ちなみ清水元社長の妻の父親がなんと勝俣会長で、清水婿社長としては言う事聞くしかなかったのだろう。
福島に住む叔母の話では、その勝俣氏が社長だったころ(2002-2008)、福島県のローカルテレビ局では、よく当時の佐藤栄佐久県知事(1988-2006)に陳謝する場面が写されていたそうだ。
陳謝の理由は、原発の管理運営に関する不祥事で、東京では報道されていなかったが、地元では日常的に起こっていたという。

「ハインリッヒの法則」というものがあって、概略を述べると、
米国保険会社に勤務していたH.W.ハインリッヒ氏は、約5000件の労働災害事故を分析して、「1:29:300の法則」を導き出した。300の小さなミスを見逃し、さらに29の中位のミスを見逃すと、1つの大きなミスが生じる。
「1回の重症災害は海面上の氷山の一角であって、海面下に多数(29回)の軽症災害とさらに一段と多数(300回)の無傷害事故が潜んでいる」
wikipedia「ハインリッヒの法則」
http://www.class.co.jp/column/20050304.html

その伝でいえば、東電の福島原発はちょくちょく小さな事故や問題を起こしていて(それで県知事に陳謝)、けっきょくそれらが改善されないために大事故が起こったともいえる。
天変地異だから仕方がないという考えもあるだろうが、宮城県の女川原発は間一髪で大事故に至らなかったし(津波の高さは同程度)、福島第2原発(第一原発のすぐそば)も水素爆発やメルトダウンは起こしていないので、天変地異は言い訳に出来ないであろう。
http://www.mobara.jp/nisimori/newpage87.index.html

理工系の人に聞くと、しばらく前から原子力工学に進む人は少なくなっていて、現時点ですでに優秀な人材は多くないという。優秀であれば安全で社会的評価も高く、報酬の良い仕事もたくさんあるし、もし本人が原子力関連を希望しても親が引き止めることが多いからだという。そのせいか、大学も原子力工学という名称ではないものに変更している。

また、現場作業員も暴力団が絡んでいる(昔から原発ジプシーと暴力団は関係している)ためか、非熟練者が多く、上に述べたように指揮系統はレベルが高くはなく、当事者意識も希薄。頼みの綱は、使命感を持っている地元出身の作業員しかいないが、熱心に作業すればするほど被爆限度を超え、作業できなくなるという矛盾。

安部首相は第一次安倍内閣の年金問題のときに「年内に解決する」と大見得切ってしまい、しかしまだ解決していない。
東電に事故処理を任せる段階はだいぶ前に過ぎている。国家事業として取り組まないと状況の現状維持さえ難しいと思われるが、オリンピック招致のために「福一原発はコントロールされている」とタンカきるだけじゃ現状は変わらないよ。


【以下、ニュースより引用】
<福島第1原発>港湾外に汚染水流出「タンクに入れ過ぎた」
毎日新聞 10月3日(木)13時21分配信

新たなタンクから汚染水漏れが発見された福島第1原発=福島県大熊町で2013年10月3日午前10時23分、本社ヘリから宮本明登撮影
 東京電力福島第1原発の汚染水をためる貯蔵タンクから新たな漏れがあった問題で、東電は3日、推計約0.43トンが漏れたと発表した。一部は排水溝を通って港湾外の海に達したとしている。タンクを囲う高さ30センチのせき内にたまった水を、既にほぼ満杯状態だったタンクに移した結果、タンクの天板と側板の間からあふれたとしている。安倍晋三首相は「汚染水の影響は港湾内の0.3平方キロで完全にブロックされている」としているが、汚染水は港湾外に達した。【高橋隆輔、鳥井真平】

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は3日の記者会見で「タンク満杯のぎりぎりを狙いすぎた。貯蔵計画にミスがあった」と語った。

 せき内の水からは、ストロンチウム90などベータ線を放出する放射性物質が1リットル当たり20万ベクレル、タンク内の水は、セシウム除去装置などで一旦処理した汚染水で、ベータ線が同58万ベクレル、セシウム134が同24ベクレル、セシウム137が同45ベクレル検出された。汚染水が流れた排水溝からはベータ線が同1万5000ベクレル検出された。タンクから漏れた汚染水の放射性物質濃度と環境への影響は確認中。東電は原子炉等規制法に基づき、国に通報した。

 東電によると、汚染水漏れが発覚したのは「B南」エリアと呼ばれ、8月に300トンの汚染水漏れが見つかったのとは別のタンク群。海から約300メートル離れている。

 2日は、せきから雨水があふれ出すのを防ぐため、ポンプで吸い上げ、タンク内に移す作業をしていた。タンクの水量は元々97~98%まであったが、雨水を移送する緊急対策として98~99%まで水を入れることにしていた。

 作業は午前中から正午過ぎまで約2時間行い、最大約25トンをタンクに移した。午後8時5分ごろ、作業員がタンクの最上部から水が漏れているのを発見した。水漏れはポンプを起動した約12時間前の午前8時35分ごろから始まったとみられるという。

 漏れた水の一部は、タンクの最上部から2.5メートル下に設置されている作業用の足場の雨水を抜く穴からせきの外側に落ち、さらに側溝から海につながる排水溝へ流れ込んだとみられる。

 漏れが見つかる前の水位は98.6%だったが、水位計を常時確認していたかは分からないという。2日午後2時半の目視確認は、タンク天板から水位を計測しただけだった。

 タンクは傾斜した地面上に設置されていた。東電はタンクの傾斜は基準の範囲内だったとしている。
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