eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-09

Contax TVSとの死闘 もしくは修理覚書

Contax TVSというコンパクトカメラがある。TVS3まであり、それなりに人気のある機種であったが、新品では高嶺の花であった。
しかし、フィルムカメラの人気が急落し、また構造的な欠陥もあるためか、価格も急落した。

以前、極楽堂(新宿区)で格安品を買って、写りがいいので重宝していたが、突然死した。原因はズームリングの付け根にある電源スイッチのようだ。ここは先にも書いたように構造的欠陥ともいうべき部分で、電源という重要部分である割に、ズームリングも兼ねていて、いかにも壊れそうな部位であったが、案の定電源が入らなくなった。

いろいろ復旧法を探ったが、とりたてて情報はない。またメーカーでは修理も打ち切り済み。修理するよりも、別の中古を買った方が安い状態でもある。
写りが良く、広角28ミリが使え、オートストロボも便利なので、中野フジヤのジャンク館で2号機を入手した。しかしピント不良。しばらく寝かしておいて調整を試みた。

試行錯誤の途中だが分かったところまで。

まず、ピント問題の解決のためには、鏡胴の正面から2列目のねじを外す。ネジは3個あり、イモネジで極小であり失くしやすいので注意。
※1列目はねじが小さくて外せないし、そもそもフィルター枠が回転するように出来ているので分解にはほぼ無関係。

すると、レンズ前玉と、ピントを検出すると稼動する部分(円弧状に動く)がある①。この個体の場合、レンズとこのパーツが連絡していないようす。
前玉を外そうと試みる。すぐに外れた(実はこれが問題だった)。
よく見ると前玉回転式で、レンズに固定されたかんぬき様のパーツがあり②、ピント移動時の稼動部分①とかみ合い、一緒に前玉が回転しつつ前に動くはずであるが、②が固定されていない状態になっていた。
つまり、②が固定されていないことによって、すぐに前玉が取り外せた。

ということは無限遠を目で確認してから②のパーツを前玉に固定しなければならない。
しかし、TVSにはシャッタースピードの調整はない(絞り優先+プログラム)。
マニュアルをダウンロードすると、露光時間16秒以上は自動的にバルブになるという機能がある。

そこで測光窓(正面右から2番目)を指でふさぎ、16秒以上の露光としてバルブとする。
この際ピントはオートではなくマニュアルにしておかなければシャッターが切れない(切れにくい)。
この状態で、フィルム室側から摺りガラス+ルーペで無限遠を調整し、適切な位置で接着する。
接着は瞬間接着剤を刷毛で隙間から薄く塗る。
まずは修理完了(と思った)。

しかし、翌日明るい場所で再度無限遠を確認すると明らかにずれている。
ということは、昨日接着した①と②を分離しなければならない。そこで、瞬間接着剤の剥離液を買ってきたが、これが曲者だった。

さっそく、剥離液を流し込むが、びくともしない。さらに流し込む。駄目。そこでネットで剥離液の使い方のコツを読むと、「有機溶剤なので、プラスチック部を溶かす恐れがある」とあった。
しかし、前玉は金属とガラスなので問題なかろう、と思って、再度前玉を強引に回すと、急にパーツが外れた。しかし、パーツ周辺がべたべたする。どうやら剥離剤が接着剤を溶かして、それが再度周辺に飛び散り、べたつき始めたらしい。ここで、本体側のヘリコイドネジを触ると、プラがとけたらしくべたべたする。そして前玉がねじ込めなくなっていた。どうやら、本体側ヘリコイド(受け側)に溶けたプラが流れ込んだらしい。半泣きになりながら、ドライバーで少しずつ削り取る。黒いプラの削りくずが出てきた。
しばらく続けているうちに、受け側ヘリコイドが滑らかになり、再度前玉をねじ込むことができた。
しかし溶剤とヘリコイド削りのためだろうか、①がぽっきり折れてしまった。たんなる細いプラの棒であるから、折れても当然ではあったのだが。

ここで諦めるかどうかの思案橋というところで、頓挫中。
①のパーツの代用品を考えればいいのだが、接着するには面が小さいので持たないだろう。細いドリルで①の根元に穴をあけ、そこに金属棒を差し込んで固定すればよさそうだが、それだけのスキルはない。
とはいえ、ここで諦めるのも癪なので、ちょっと考えよう、と思ったカメラが既に数十台www

もう一度極楽堂で買った方が早いのだが。
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