eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-07

福島県立美術館 プライスコレクション 若冲展

今、福島県立美術館で東日本大震災復興支援特別展として、若冲の有名作を含むプライス夫妻のコレクションが展示されている。これは、仙台、盛岡と巡回し、福島が最終会場である。プライス夫妻の御志がまぶしく見える。本当にありがたいことだと思って見に行った。
http://www.art-museum.fks.ed.jp/exhibition/jakuchu.html

いろいろ書きたいこともあるが、多くの人が書くだろうから、一つだけにしたい。
展示の最後に若冲のあの「鳥獣花木図屏風」《花も木も動物もみんな生きている》がすべての締めくくりのように展示してある。左は鳥たち、右は動物たちが、例のタイル絵のような画面・描法で屏風いっぱいに満ちあふれている。
その作品のひとつ前に、若冲最晩年の作「鷲図」(波打つ岩のワシ)がある。その鷲は雪交じりのような岩頭にとまって、鋭い眼を右に向けている。その目つきは、まだまだこれからも目標に向かって進み続けるような気迫を感じさせる。
この鷲の視線を追うと、先の「鳥獣花木図屏風」を見つめていることに気付く。鷲の目指すところはあそこなのだというように。さらによく見ると鷲図の展示されている壁面は不思議なことにフラットではなく、若干角度がつけられていることに気付く。
つまり展示室の壁面が4面あるが、展示室入ったすぐそばの左側の壁面に鷲図があり、そこに直角に位置する壁面(入ると正面のかんじ)に屏風がある。しかし鷲図の展示されている壁面はたんなるフラットな壁面ではなく、中央あたりで―\―と角度がつけられ、鷲の視線がちょうど屏風に向くように展示されていることに気付く。
たしかTVでプライス氏が、この鷲図を今回の一つの目玉だといっていたが、つまりこの展示の仕方がプライス氏の意志でもあるのだろう。この鷲のように楽園を目指せというメッセージではないかと思う。
これから行く人は、ちょっと気にかけてみてください。
たんなる深読みかもしれないが、そのように思えました。

会期は9月23日まで。JR福島駅から飯坂電鉄(福島交通飯坂線)に乗っていくのがおれの好み(下車は美術館図書館前駅)。
もう一度くらいは行きたい。

それにしても、ベン・シャーン展では、ハーバード大学はひよって写真コレクションを出さずにコピーで済ませたが、プライス氏は、原発事故まだ収まらぬ福島県に平気な顔で大事なコレクションを持ってきてくれた。ハーバード大Fogg美術館はヘソ噛んで死んだらどうだね。
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