eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-11

実家に行くとき聞いた話。

先月、半年ぶりに母を連れて相馬までの珍道中。なかなか大変です。
さて、その道中で聞いた話。

最初に乗ったタクシー運転手氏。
どうも話を聞いていると、それなりに名のある会社を退職して、タクシー運転手に転職したらしい。お金のためというよりも、話好きなので、この職にしたというかんじ。
人事の話が興味深かった。
まず、新入社員の面接時、家から会社までの略図を書いてもらい、それを説明させる。それで、おおよそ仕事ができるかどうか分かる。つまり現実把握→抽象化して作図→その口頭での説明がきちんとできればまずバカではないだろう。また要領の良さや頭の回転も分かるだろう。
それと昇進時の査定方法。そうとは言わずに、役員と一緒にゴルフに行くときの運転手を候補者にさせてみる。そのときの運転のようすで、おおよそのことが分かる。ただし、この運転手さんは自分の意見が他の役員の意見を左右しないよう、自分の意見は最後に見てもらってから、最後の判断をしてもらうことにしていたとのこと。
そのほか、知人が中国との取引をしているが、マスコミがいうような農薬の問題は現地ではむしろ起きていない。というのもたいていの農民は金がないので農薬を買う以前の状態。 むしろ収穫後、日本に輸出するまでのポストハーベスト農薬のほうが問題が大きい、等とも言っていた。
そのあいだにも車は走り、いつしか大宮駅に到着。いつもは高速を走ってもらうのだが、研究熱心な人とみえて、高速を使用せずにいつもと同じくらいの時間で到着した。ありがたいことです。

新幹線はいつもどおり、乗って一服したらもう福島駅間近となり降りる準備となる。

福島駅からはまたタクシーで。今度はわりと寡黙な人だった。
今度開催される東北六魂祭についての話。じつは地元ではそれほど盛り上がってはいないともいう。例えば秋田の竿灯は夜に見るもののはずだが、六魂祭は夕方6時には終わるので、なにを見せたいのかよく分からないことになっている。
ホットスポットと除染の話になった。いまだに思わぬところにホットスポットがあり、福島市内でもあちこちで対応に追われている。しかし一度除染しても、しばらくたつと線量が上がる場合が多く、きりがないのではないかと思う人が多くなってきたという。
阿武隈山地の分水嶺を越えたあたりに、玉野というところがある。山の上でわりと開けた土地があり、酪農等が盛んだった。その玉野小学校の今年の新入生は1人だったそうだ。全村避難した飯舘村が知られているが、玉野もその近くであり、線量は高い。若い夫婦は山を下りたのだろう。

相馬市内に入ると、市民会館(音楽ホール)がクリストの梱包芸術のような状態になっていた。老朽化したこともあり、更地にしてから、新しい市役所を建てるという。そして、新市民会館は旧カネボウ工場跡地に建設中だったが、市の規模に比べてちょっと大きすぎるようにも見えた。まあ防災拠点としての意味もあるんだろう。

母は実家に顔を出し、戦死した母の叔父について、叔父(こっちは生きてます)と話し合っていた。帰る日には東京に戻るのは嫌だなどとも言い(それはそうだろう)、なかなか帰りのタクシーに乗せるのが難儀だった。

相馬市から福島市への帰りのタクシーで聞いたのだが、浜通りと中通りを結ぶ自動車道が2系統工事中なのだそうだ。一つは震災前から計画されていたが、その後、完成を急ぐようになったもの。もう一つは震災以後急遽計画された道路で、これも数年のうちに開通しそうだという。JR常磐線は双葉郡と宮城県南部で途切れているが、相当長期間、この区間は線路の再敷設は出来ないということを示しているのかもしれない。
玉野のあたりは、実にのどかで良い景色なのだが、そこにインターチェンジができるらしく、今見ている風景は、しばらくすると記憶の中だけになるのだろう。

なんだかいろいろなことがありすぎて、咀嚼するのに時間がかかってしまった。それにしてもまだ飲み込めてはいないのだが。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://eeldog.blog12.fc2.com/tb.php/754-bbb4daf7

人気ブログランキングへ

 | HOME | 

MONTHLY

CATEGORIES

     

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

鰻犬堂

鰻犬堂

FC2Ad