eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-11

風向きが変わったか。

以前、こういう文章を書いた。

潮目が変わった?(2009-01-14)
今では、小泉といえば、息子の進次郎さんのほうばかりが話題になるが、このころはまだ小泉元首相のほうが話題になっており、小泉改革への賞賛の声もまだまだあった(今は格差拡大など負の面がかたられることが多いようだ)。

さて、ここのところ原子力発電所の再稼動認可についてのニュースを見ていると、以前とは少々風向きが違うようにかんじている(旧日本軍や東電が得意の「希望的観測」のような気もしているが)。
・敦賀原発2号機(日本原子力発電 福井県)の直下に活断層があると認定。廃炉の公算が大きい。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/npp_restart/42682.html
・「もんじゅ」停止命令
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130522-OYT1T01084.htm

安部政権は原発推進派といっても間違いなかろうが、政治家の思惑とは別に、原発政策が一定の方向に変わりつつあるように見えている。
もんじゅなどは、技術的ハードルの高さと事故の際の想定被害の大きさから、以前から反対が大きかったのだが、それでも止めるとはいわなかった。今回の停止の発端は、現場レベルでの点検未実施が原因なので、ミスではなく意図的なものだろう。
※ふげんも廃炉が決まったので、常陽もはやく何とかしてほしいものだ。

さて、その理由はなんだろうか。
思うに、政治家、政権はときに移り変わるが、官僚体制は変わらない。人事異動は頻繁だろうが、しかしその根底にあるものは変わらない。「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ならぬ「官僚は変わらずして、しかも役人はもとの人にあらず」、個々人の役人は異動するので担当者は変われども、前任者踏襲は変わらないので、そのポストの仕事内容は変わらない。政権が変わっても、それよりも前任者の面子をつぶすことは出来ないし、変わったことはやりたくない役人根性(役人でなくてもそういう人いるけど)がある以上、具体的な施策の方向性はかわらない。
しかし、原発政策は、さまざまな要因で変わらざるをえない局面が来たのではなかろうか。それは国民が原発に対して拒否反応が大きくなったからではなく(それも若干あるだろうが)、簡単に言えばコストがかかりすぎるからだろう。事故の際の被害補償、破綻した電力会社の尻拭い、実験炉の将来性(の暗さ)、既存原発再稼動のための追加工事(各社が実施するわけだが、電力会社は半官半民みたいなもの)、他の発電手段のコストの低下(高効率ガス炉、安価なシェールガスとか)等を考え合わせると、必ずしも原発にこだわらなくても良い。むしろ、機会があれば上手に撤退したいところだったように思っている。

そうでなくても、しばらく前から工学部で原子力関連に進む学生が少なくなっているそうで(それでも進む人は、特殊な意欲のある人か、ほかに行き場のなかった人。たいていの場合は進みたくても親が引き止めるらしい)、すでにこの分野の人材不足は進行しており、原子力政策、研究の未来は明るくない。

太平洋戦争でいえば、現状はミッドウェー海戦で大打撃を受け、その後ガダルカナル島で見込みのない戦闘(福一原発の収束作業)を続けている状態だろうか。玉砕が相次ぎ、沖縄戦まで至らぬうちに劣勢を認めて戦争終結に向けるようにしてほしい。

まあ、それにしても、官僚の人事は公開されており記録も残っていることので、原発政策に関わった官僚のなかにはいずれ「人肉検索」の対象になる人も出てくるだろう。

ところで、今日は金曜日です。
金曜日夕方から、官邸前での原発再稼動反対の抗議行動が行われている。
自分はほんの数度しか参加しなかったので、毎週金曜日の夕方になると、自分の怠惰と勇気のなさが恥ずかしいという気持ちがある。また、2年以上も抗議行動を続けている人びとがいるということで、世の中捨てたものではないなという気持ちも起こる。一隅を照らすというのは、こういう人たちなのかもしれない。
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