eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-05

飯舘村山津見神社の火災

福島県の浜通りと中通りのあいだに位置する阿武隈山脈。その山中にある飯館村(山の上はけっこう開けた場所があったと記憶する)の守り神である虎捕山山津見神社(こほざん やまつみじんじゃ)が4月1日未明に火事で焼けたという。宮司さんは無事だったが奥様が行方不明という。

http://www.minpo.jp/globalnews/detail/2013040101001397(以下引用)
福島・飯舘村の神社全焼
1人死亡、宮司妻か
 1日午前3時40分ごろ、福島県飯舘村佐須、山津見神社の宮司久米隆時さん(81)方から出火、木造の住宅と隣接する神社が全焼し、住宅部分で1人の遺体が見つかった。
 県警南相馬署によると、妻園枝さん(80)の行方が分からず、亡くなったのは園枝さんとみて身元や出火原因を調べている。隆時さんは無事だった。
 飯舘村は東京電力福島第1原発事故のため、ほぼすべての村民が避難しているが、久米さん夫婦は村に残って神社を守っていたとみられる。
 南相馬署によると、山津見神社は、昼間は立ち入りができる避難指示解除準備区域内の山間にある。警戒中の警察官が火事に気付いた。
(引用終わり)

しばらく前にみたNHK教育テレビ「見狼記」で、この山津見神社がとりあげられていた。原発事故の避難勧告にもかかわらず、宮司さんは誰かが残らなければならないと考えて村に残り、日々村民の無事を祈っていたという。山津見神社はオオカミを祭る神社で、オオカミは山間部に暮らす民を守るものとして信仰されてきた。
そのせいかどうかは分からぬが、311の原発事故のあと、3月15日に放射性廃棄物を大量に含んだ雲が中通り方面に流れてきた。福島に原発を招致した主犯である県庁のある福島市には当然のごとく降り注いだ。しかし、宮城県丸森方面には、飯舘村と霊山(りょうぜん)あたりの山岳が壁となり、あまり降下しなかったらしい。オオカミのご加護であろうか。番組中「オオカミを祀っていても放射能は降ってきたが、ここで止まったともいえる」というせりふがあった。ちなみに東電のある東京にはしっかりと降り注ぎました。この日、口の中に金属臭があり、顔がひりひりしたので、よく覚えている。
http://webneo.org/archives/2259
http://d.hatena.ne.jp/Loups-garous/20120415/1334577760
http://zuiunzi.net/igu/bsrisuto.g1/4.html

本殿は拝殿からさらに山に入った岩の上だったと思う。それにしてもこの火事で村の人の心のよりどころがなくなったのは重大事だろう。
それ以上に気になるのは、あの辺りがオオカミのご加護さえ効かぬような、そういうひどい状態になりつつあるのではないかと思って、なんだか恐ろしい。

ところで、先日新宿のBEAMSで村越としや氏の写真展「大きな石とオオカミ」を見たが、これは飯館村を撮影したものだった。
あのあたりは、霊山をはじめとして、巨大な岩山が連なっている。これが「大きな石」だろう。そして「オオカミ」は山津見神社のオオカミをさしていると思う。
そんなことを思い出した。
http://www.beams.co.jp/b-gallery/post-194.html

なんで焼けてしまったのか、いまさら考えても仕方がないことなのかもしれないが、何かの予兆のように思えて気になって仕方がない。
ニュースの続報がないのが気にかかる。

【2013.6.20追記】
ところで、山津見という名前の由来が気になったので調べてみた。
「わだつみ」という言葉はよく聞く。詳しく見ると、「ワタ」は海の古語、「ツ」は「の」、「ミ」は神霊の意とのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%BF%E3%83%84%E3%83%9F
ということはヤマツミ=山の神=オオカミということなのだろうか。

以下、俺の妄想。
相馬中村藩は、代々宿敵伊達藩に対抗するため、北方に対する守りが堅かった。十六代相馬藩主相馬義胤の遺体は、その遺言により甲冑を着せ、武器を持たせ、伊達氏の勢力圏である北向きに埋葬されたという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E9%A6%AC%E7%BE%A9%E8%83%A4_(%E5%8D%81%E5%85%AD%E4%BB%A3%E5%BD%93%E4%B8%BB)#.E4.BA.BA.E7.89.A9.E3.83.BB.E9.80.B8.E8.A9.B1
だからというか、北には強くても南側(双葉郡福一原発)から来た原子雲には対応しきれなかった。

しかし、南北朝期に霊山に居城を置いた北畠顕家は、なんども霊山城から南に出兵した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%8A%E5%B1%B1%E5%9F%8E
見方によっては、南側へ対して攻撃力があり、強いのだろう(こじつけだけど)。だからなのか、原発事故の際、北方への被害拡散をある程度防いだ、ともいえる。

今、盛んに飯館村で除染が行われているが、その本部として霊山城を復興したらどうだろうか。神頼みのようなものだけれど、そうでもしないと放射能禍に勝てない気がする。
スポンサーサイト

コメント

見狼記と山津見神社よ霊山城

こんにちは はじめまして
アルケミラといいます。
たまたま友人のやっていたWEB放送見ていたら、福島の「霊山」
について話していました。

霊山は阿武隈山地にあることを知って、なんとなく
「見狼記」をおもいだしてググってみたらこちらの
ブログにたどり着きました。

そして1年も前に大山津見神社が燃えてしまったことを知りました。ビックリでした。
そして村の人たちは気の毒ですね

>番組中「オオカミを祀っていても放射能は降ってきたが、
     ここで止まったともいえる」というせりふがあった。
このセリフを聞いたときブルブル震えました。
怖いというより畏れかしこまる感じです。

このオオカミというのは、この国(の森)にいるイノチの集合体みたいな
ものに感じます。(多くの人が意識しやすいのは「もののけ姫」の
シシガミ様でしょうか)

わたしも2011年の3/15にちは鼻の奥とのどがおかしく、
しばらく鼻血が出ました。(静岡でしたが)


おっしゃるように
霊山城(及びこの神社のあたり)を除染するというのは
とってもいいお考えだと思います。山奥なので実際問題
ゆわゆる除染はできないでしょうから、心の中で霊山城や
燃えてしまった神社のあたりをきれいにするイメージを
持とうかと思います。

このブログに出合えて本当に良かったです。
ありがとうございます。

追伸:丸森町には(もちろん降ったのですが)
   わたしの知り合いが自然農法で暮らしを立てて
   います。これらの山があったため軽減されたのだと
   実感いたしました。

alchemilla様
コメントありがとうございます。
原発関連については、カテゴリー「311以降」に書いております。
eeldog.blog12.fc2.com/blog-category-16.html

それにしても、やっぱり鼻血くらい出てもおかしくないと思うのですが、行政とマスコミのヒステリックな反応に逆に違和感を覚えます。

静岡ゆかりの方でしょうか。
それですと、ネットゲリラ my.shadowcity.jp/
を思い出しました。
ご存知かもしれませんが、少々毒は含みながら面白いサイトだと思っています。

また、ご感想などありましたら、お書きください。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://eeldog.blog12.fc2.com/tb.php/743-e143eacc

人気ブログランキングへ

 | HOME | 

MONTHLY

CATEGORIES

     

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

鰻犬堂

鰻犬堂

FC2Ad