eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-11

掃除は上から、除染も上から

原発事故後の除染について、いろいろと話題になっている。というよりも問題が大きすぎて解決できないことにだんだん気付き始めているというか。

昨年3月の原発事故の放射性物質は、もちろん東京にも飛んできた(3月15日は外に出たあと顔がひりひりした。また口のなかで金属の味がした)が、相当の量が福島県の阿武隈山脈を中心に南東北に飛散した。
このあたり、市街地を離れればほとんどが山である。里山もあれば、人がほとんど脚を踏み入れなさそうな山岳地帯もある。たしか福島県全体の山林の割合は70%くらいだったか。放射性物質は、太平洋側から山側に吹く風に乗って、阿武隈山地にぶつかり上昇気流となって雲となり、雪や雨となって浜通り、中通りに降りそそいだ。

昨年から始まった除染だが、まずは人のいるところということで市街地を中心にはじめられた。しかし、山間部などは除染してもしばらくするとまた数値が上がるという。それはそうだろう。山に残っている放射性物質が流れてくるのだから。

うちの家族はどうも掃除が下手なようで「四角い部屋を丸く掃く」というくちである。それでも「掃除は上から」というくらいは教わった。下を掃除しても、上を先に掃除しないと後からほこりやゴミが落ちてくる。
除染も実態は掃除だから、同じことだろう。上の方から除染をしないと、いくらやってもきりがない。いまのところ、住宅地と田畑周辺くらいの除染だか、田畑に流れてくる水の出どころは当然ながら山である。やっと里山の除染が話題になってきたのが現在。しかし、本来なら山頂部から、場合によっては木をある程度伐採してでも除染しなければ解決しない(根本的にはその際の廃棄物の処理が出来ないので、掃除をしてゴミを集めただけだが)。日本が旧ソ連のように広大な土地を持っているのであれば、強制移住により土地を放棄させることもできたろうが、もともと小さい国土だからそれもできない。
セシウム137の半減期は30年ほどという。例えば30年後にどうなっているだろうか。腹を決めて山頂部から除染開始したとして、どの程度終わっているだろうか。
そもそも人口が少ない地帯のうえに流出も進んでいるので、30年後には人がほとんどいない状態かもしれない。そうなったら実家に戻って、大きな音でギターを鳴らそうと思う。たぶん福一原発の収束作業が果てしなく続くので、それに関連する人のための電気・水道のインフラくらいは残るだろうから。
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