eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-08

アンゲロプロス「永遠と一日」

例によって、また北千住でアンゲロプロスの映画を見てきた。

実はその前の週に、「ユリシーズの瞳」を再度見てきたのだ。そちらの話を最初に。
「ユリシーズ」は、前回みたとき自分のなかでなかなか消化しきれないものがあって、とくに最後のシーンについては、再度見たら耐えられないような気がしていた。
とはいうものの見たあとからずっと頭から離れないというところもあり、自分なりにオデッセイアを読んでみたり、シナリオを読んでみたりして、いろいろ考えた結果、最終日に行ってみることにした。
前回ははっきりと分からなかった幻想シーンと現実の区切りの部分も分かるようになり、最初よりは内容がのみこめたと思う。最後のシーンが近づくにつれて、気持が乱れるところもあったが、その場面その場面に浸りこみ見続けるようにして、ストーリーを先走りせずに見ることができた。
時間をおいてもう一度見たい映画です。
いろいろな意味づけができるのだが、むしろたんなるメロドラマとして見てもいいのかもしれない。そのようにいろいろに見ることができるということ。

さて、「永遠と一日」だが、死の影が非常に強く映し出されていているのに驚いた。「蜂の旅人」の場合は、死というよりも老いがテーマだった。
さて、「永遠と一日」は、いろいろな要素が詰め込みすぎかと思う。幻想と現実が等価のものとして同時に映し出されるところはやはり美しい。バスのシーンなど、聖と俗、過去と現在がないまぜになっていながら、やはり「今」を生きている(現実の世界をバスが走っている)。主人公は詩人であるが、それ以上に難民の少年の言葉がすでに詩であった。
いろいろな点でもう少し煮詰めてもらいたかったところだが、それは次作につながるのではないかと思う。
ということで今度は、渋谷で「エレ二の旅」を見る予定。それを見れば、「永遠と一日」が良く分かるのではないかと期待している。

恒例の暫定ランキングは以下の通りです
1.旅芸人の記録 アレクサンダー大王
3.ユリシーズの瞳 霧の中の風景
5.シテール島への船出
6.永遠と一日 こうのとり、たちずさんで
8.蜂の旅人
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://eeldog.blog12.fc2.com/tb.php/683-d9742541

人気ブログランキングへ

 | HOME | 

MONTHLY

CATEGORIES

     

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

鰻犬堂

鰻犬堂

FC2Ad