eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

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2017-07

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週刊新潮「御用学者と呼ばれて 第4弾」について ただしざっくりと

週刊新潮が、くりかえし「御用学者」シリーズをやるものだから、こっちもお付き合いさせていただこう。
※と書いたが、諸事情あって、こまかく書いていません。それを前提で、もしよかったら読み進めてください。

ところで、「御用学者」と呼ばれるのは、そんなに嫌なことなのだろうか(誌面のリード文では「”御用”のレッテルを貼られた」とまで書いている)。wikipediaで試みに言葉を拾ってきたのだが、以下のような言葉が使われていた。
御用商人/御用達/御用聞き/御用金/御用米/御用紙/御用材/御用林/御用山/御用物/御用馬/御用船/御用大工/御用絵師/御用時計師/御用酒屋/御用菓子司/御用窯/御用蒔絵/御用邸/御用地
どれもなかなか特別で、むしろ立派な立場を表すような言葉が多い。本来「御用」というのは週刊新潮の口調のように卑下するよりは、むしろ誇るべきものだろう。
でも、なかに「御用聞き」という言葉があって、多少毛色が違う。御用学者の「御用」とは「御用聞き」のように、注文をもらいに行って、要望通りに学を曲げたりするという意味での「御用」のようで、御用の誤用ではないかなどとダジャレを書いてみた。済みません。

以下の部分は、ちょっと思いこみと邪推で書くので、読み飛ばしてもらったほうがいいと思う。この座談会、だんだん回を追うごとに参加者がしょぼくなっているように見えるが、気のせいだろうか。それとこの特集ページ自体が少しず後ろのページに下がってきたような気がするけど、バックナンバーが手元にないのでここは聞き流してもらいたい。

ちなみに第1回参加者は、澤田哲生(東工大助教)、三橋紀夫(東京女子医大教授)、奈良林直(北大教授)、松本義久(東工大準教授):教授2人、準教授1人、助教1人。
第2回参加者は、長瀧重信(長崎大学名誉教授)、松本義久、澤田哲生:名誉教授は1人だが大物。準教授1人、助教1人。
第3回参加者は、奈良林直氏、高木直行氏(東海大教授)、澤田哲生:教授2人、助教1人。
今回は、澤田哲生、松原純子(放射線影響協会研究参与)、三橋紀夫、松本義久:教授1人(2回目)。準教授1人、助教1人はおなじみ。放射線影響協会研究参与という肩書はエラいのかエラくないのか、発言の際に説得力があるのかないのか、よくわからない。

では、内容について、気になったところを。
・松原:私たちの体内にもカリウムなど7000ベクレルの放射性物質があって
→これはもともと体内にあるカリウムK40(4000ベクレル)と炭素C14(年代測定に使ったりしている2500ベクレル)とそれ以外の自然由来のものの合計のことのようである。これらは人類が生誕以来存在していたもので、話としては別にしたほうがいいように思う。
また、量としては非常に微量であるということ、また疾病的影響も非常に少ないことが繰り返されているが、それはまたあとで。

とまで書いたが、どうもいろいろ忙しくなって、細かく書いている暇がなさそうなので、あとは骨格だけ書いておく。時間ができたら、内容に即してもう少し書き足します

さて、この座談会において根本的違和感がある。以下、あげていく。
・現在日本では1,000人いれば300人はガンで死ぬ。100ミリシーベルト被爆すれば5人増えて305人がガンで死ぬかもしれない(三橋、澤田)。科学者からみれば、この5人は、統計的には単なる数字なのだろう。しかし現実の人間であるその5人にとっては重大事である。簡単にいえば人間存在は数字に還元できない。それを当然のように語る科学者への不信感がある。
・また、こういう話を思い出した。松本零士の「銀河鉄道999」のなかで、「ゴーストコロニー」という回がある。これは、ねじを1本閉め忘れて空気が漏れて、全住人が死んだ人工衛星の話。それを作った科学者は、もう誰からも信用されない。だから、今度は完璧なコロニーを作ったというが誰も移住する者はないという話。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E9%89%84%E9%81%93999%E3%81%AE%E5%81%9C%E8%BB%8A%E9%A7%85
なんだか、今回の原発事故に似ている。絶対大丈夫だと言っていたのが、実は大事故を引き起こした。その科学者たちをもう一度信用できるかということ。また、その事故について大きな影響はないと言い募る学者。一般人から見ると、区別はつかない。それとまた同じようなミスをやるかもしれないと思うのが正常。ということは、いくら危険ではないといっても、信じる者が少ないのは仕方がないとしか言えない。

・また、SPEEDI情報の隠蔽、核燃料リサイクル回収率15%の数字に根拠なしhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012030390070301.html。じつは311の1週間後にはメルトダウンは分かっていた、などのニュースを見れば政治家と科学者への不信が生じる。もしSPEEDIの予測が政府によって公表されないなら、それを知る科学者は政府の公表を待たずに自分で発言すべきである。言わなかった人は、役人および御用学者として合格だろうが、人としては失格である。おそらく人のかたちをしているほかの何者かだろう。

面白いのは、この座談会の末尾に「政府の言うこと、専門家の話を鵜呑みにすればいいわけではありません。結局、一人ひとりが放射線への理解を深め、自分で判断するしかなく、それには放射線と人体への正しい理解が必要です」(松本)とある。さて、この座談会の出席者はいずれも専門家であるが、彼ら自身の発言は「鵜呑み」にすべきか否か。まさか、自分たちだけは特別な立場にあると思っているのではあるまいな。


さて、明日は久しぶりに帰郷する。
今年の3月11日は当初の予定では仕事が入っていて、日曜日の誰もいない事務所で静かに過ごそうと思っていた。しかし、ローテーションの関係で急にこの日が休みになり、その前後もぽっかりと休みとなってしまって、図らずも時間ができてしまった。なんだか誘われるように相馬に帰る気持ちになって、帰郷する段取りをした。
慰霊祭が開催されるが、出席していいものか迷いがある。その時、そこにいなかったものがのこのこと顔を出していいものだろうか。その日になるまで考えがまとまらないだろう。
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