eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-11

TwitterのHappy11311(旧20790)が工作員であるという説があるが。

Twitterにて福島第一原発の現場の状況を書きこんでいる「Happy11311」(以下Happy氏)という人がいる。
https://twitter.com/#!/Happy11311
この人について、根強く「東電の工作員」ではないかという説が流れている件について、ちょっと考えを書いておく。
https://twitter.com/#!/Happy20790/status/158850970447642624 とかご参照のほど。

Happy氏が実際に工作員であるかどうかはさておき、Happy氏を工作員認定すると誰が得する(誰が損をこうむる)だろうか。また反対に工作員ではないとすると誰が得する(誰が損する)だろうか。

Happy氏のこれまでの書き込みをそれほど厳密に精査していないが、書かれている内容は、じつは私が郷里の相馬市で聞いたりする内容と重なるようなところが割と多い。郷里で話をする相手は、おそらくtwitterなどあまり使わぬようなご年配の方であったりして、その方の直接の知人からの話として聞いたりするので、twitter情報が循環しているわけではなさそうである(たぶん)。
また、自分なりにいろいろと考え合わせたものと、書かれた内容にはそれほど違和感を覚えないので、それなりに信用できる情報であり、書き手であると思っている(もちろん全面的に信用するわけではない)。

また、Happy氏の書き込み内容に対し、さまざまな矛盾があるという意見がある。これについて勝海舟「氷川清話」にこんな話がある。
「御一新(明治維新)のときの出来事について、町場で見ていた人と、自分(勝)のような政権内で活動していた人では、同じ出来事でも見え方が全く違う。真実というものはなかなか分らないものだ(大意)。」
Happy氏は福一原発の現場にいるそうなので、現場のミクロ的視点の情報についてはかなり詳しいだろう。一方、現場にいないネット上の論者は、現場から引いた立場であることからマクロ的視点(ただしマスコミ情報や、真偽の判別付けがたいネット情報が基盤となっている視点)を持つことが出来る。このように立場が違うので、書き込まれている「事実」(と思われる事柄)に対する当否の判断は食い違うだろう。
言いかえれば、Happy氏には現場的正確さはあっても統合的視野は欠けているかもしれず、工作員説を唱える人たちは、全体像を得る視点はあっても、その基盤となる情報はすべて二次情報である。よって、意見は食い違うのではないかと思う。


結局のところ、Happy氏が工作員かどうかは、実はそれほど問題ではない。もし工作員だとしても、いまさら見え透いた嘘は書けないだろうから、事実の中にウソを埋め込むしかないだろう。ということは書き込みの中にいくばくかの真実はあり、それを読みとるのは読み手の仕事であろう。一方、工作員ではないとしたら、現場的正確さはあっても俯瞰的視野が足りない部分もあるので、丸ごと信用したら、やはり判断を誤る部分が出てくるだろう。
というか、嘘をつくつもりがなくても、事実誤認により真実を言っているつもりが結果として嘘になることもあるし、嘘をつこうと思っても、嘘をつきとおすは案外に難しい。途中でほころびが出るものです。
このへんのことは、普通に社会で生きていればわかりそうなものだが。

そこを踏まえて、Happy氏工作員説を唱えると誰が得するのか考えてみる。彼の書き込みからは、政府の原発事故収束宣言への疑問や、双葉郡の除染および住民帰還へ反対する立場が読み取れる。ということは、ひとまずは東電(に代表される)側に立脚点があるわけではないようである。彼を工作員認定することは、昨日も燃料プールの冷却が一時停止したにもかかわらず平気で収束宣言を続行する東電や政府を利することになる。一口に「東電と政府」といっても内部には様々な立場があるのであろうが、やはり信用しきれない部分があり、懐疑的に見ざるを得ないので、Happy氏工作員説は、東電らを利することにつながるのではないかと思う。

また、彼が工作員ではないとすれば誰を利するか。それは福一原発事故が「本当に」収束することを希望する人にとって、貴重な現場情報となるであろう。ただしあくまでも現場情報であって、総合的な判断の「材料」にはなるが、それのみを取り上げて全面的に信用すべきものではない(とても大切な情報だけれど)。

以上のことから、執拗にHappy氏工作員説を唱えるのは、なにか特殊な意図があるか、理性的な判断が出来ない人の言説ではないのか、と考えてしまう。

よって私自身はHappy氏の書き込みをこれまで通りに読んでいこうと思っている。

さて、以下は全くの憶測であるがHappy氏のプロフィールについて。
漠然と思ったのは、この方は浪江あたりの出身で、双葉高校か小高工業高校になんとなく入って、頭は悪くない(勉強していないだけ)のだが地元に残りたいという気持ちが強いので、高校卒業後はてきとうな大学か専門学校を出て地元に仕事を探した、もしくはそのまま高卒で地元に就職口を探したら、結果的に原発関連の仕事しかなかった、という人ではないかと思う。
このような事故がなければ、このままなんとなく働き続け、なんとなく結婚したりして、地元に税金を納めるというかたちで地域貢献し、実家の畑やら田んぼやらをときどき手伝いながら、そのまま静かに生涯を終えたろうと思う。
しかし、このようなことがあったので、地元を愛する気持ちと、自分たち以外に原発収束作業は出来ない(また、させられない=巻き込みたくない)という気持ちから、いろいろ疑問を持ちつつも作業されているのではないか、などと思っている。
ま、勝手な妄想ですが。

もちろん、以上書いてきたものすべてが妄想ということにしたい人(立場)がいれば、それでもかまいません。
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