eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-08

浜田奈美記者に同感

朝日には、読書欄関係にいい記者がいるようで、大上朝美記者は、筒井康隆「朝のガスパール」で活躍していたな。
さて、6月21日付の読書欄で、浜田奈美記者が「扉」というコラムで、村上春樹「1Q84」について、「アウンダーグラウンド」と絡めて短い感想を書いていた。
その中で浜田記者は、村上春樹が地下鉄職員にインタビューした際のことをとりあげて書いている。
(引用始まり)
「(前略)とりわけ重傷を負った地下鉄職員が強い印象を残します。彼(※地下鉄職員)は、あの事件の犯人たちが出現する社会風土を日々の勤務の中ですでに感じ取っていたと話し、自分にはよくわからないという村上さんにこう言います。
 「それじゃ、すこし勉強なさった方がいいですね」
 この言葉を村上さんがどう受けとめ、何を思い、深めてきたのか。あるいはその答えが「1Q84」にあるのかもしれません」
(引用終わり)

以前、自分で「アウンダーグラウンド」を読んでみたときも、この部分で引っかかってしまい、後は真剣に読む気が失せてしまった。私と同じ感想を、他に書いている人を見かけなかったような気がするので、たいへんうれしく思った。

しかし、「それじゃ、すこし勉強なさった方がいいですね」(=あなたは世間知らずのバカですね)という言葉をぬけぬけと(?)書いた村上氏にも少し興味はある。
まさか地下職員氏(助役さんだったような気がする)の皮肉がわからなかったということはないとは思うが。

後日、養老孟司先生の「まともな人」(中公新書)を読んでいたら、「いてもいなくてもいい虫の話」という文章の中で、「アウンダーグラウンド」の同じ部分に触れていた。この場合は、掃除をしている人の目の前でゴミを捨てる人の話が中心であった。

【2011.6.10追記】
先日、家にある新聞の切り抜きを見ていたら、日曜版で漱石「道草」を取り上げた記事があって、その執筆が浜田記者であった。東北大学にある漱石の書き損じの原稿についてふれていて、なかなか良い記事だった。
http://notebook.seesaa.net/article/421241.html
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