eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-06

竹橋 近代美術館「わたしいまめまいしたわ」展

「わたしいまめまいしたわ」というタイトルの面白さに惹かれて、開催していたのは知っていたが、まぁよくある現代美術かなと思い、行く気はなかった。しかし、朝日新聞の展覧会レビューを見たら、大西若人氏(だったと思う)が誉めていて、しかも最後にタイトルにならって「わたしまえみえましたわ」と回文でまとめているではないか。これは相当力のはいった展覧会評だと思って、少し調べたら、牛腸茂雄の「self and others」が出てるではないか。みれば山中信夫の「ピンホール・ルーム」もあるではないか。料金も安いので、土曜日にふらふらと出かけたのだ。

結論としては、安くて美味しい。ちょっと不満もあるが、こういう税金の使い方なら文句はいうまい。以下、気付いたところをいくつか。

・佐伯祐三のライフマスクを含めて何点かの作品。佐伯祐三はなぜか好きなのだ。
・ウォーカー・エヴァンズの写真屋のショウ・ウィンドウの写真。これは澤田知子と並べてあったのだけれど、似て非なるものだと思う。というか隣にならべるなよ。
・高松次郎の「紙の単体」白と緑。工芸めいていて綺麗。うちに飾るからひとつ欲しいな。
・山中信夫は実際に見たのは初めてだったが、大画面でよかったな。実物を見ないとこのよさは分からないね。写真の原初の姿(カメラ・オブスキュラ)ともいえるのかも。
・斎藤真一「上河原の陽」。これは屏風の後ろに詞書があって、それを読むと、画面の泣く女たちは遊女のことらしい。なんか心に残る作品。なんか三上寛を思い出した。
・草間彌生「冥界への道標」。離れて見たら、モノクロ写真かと思ったら立体の作品だった。これ、怖いね。でも草間彌生がすごい人であることは分かった。
・須田一政「風姿花伝」
・牛腸茂雄「self and others」 これは両方とも文句なし。いつ見てもいいね。
・ビル・ヴィオラ「追憶の五重奏」 これ、最初はカラー写真かと思ったら、ものすごくおそく動くビデオだった。これも見ないと分からん。
高嶺格「God Bless America」 8分くらいのビデオ作品。コマ落としのビデオで、クレイアニメと製作者が一緒に写ってる。ご本人と一緒に写ってる女性がけっこうかわいい。というかセックル(らしき)シーンとかもあって、そこはコマ落としでなく普通のスピードでゆっくり映してほしかったな、ナンツテ。
・それと、ポール・ストランドのメキシコの写真。けっこういい。好きな写真だ。

気が向いたら、もう一度くらい行きたい。 で、忘れてならないのが、常設展を見ること。たいてい、特別展示とかかわりがあるものが小特集されていたりする。今回は、牛腸茂雄の師である大辻清司の小作品展があった。昨年夏の松涛美術館以来かな。
それと、ゲルハルト・リヒター「9つのオブジェ」は、よくみると怖い作品だ。現実にはありえない造形物が、なんだか現実のものように描かれている(ピンぼけのモノクロ写真風。これを見るとリヒターの写真論、読まないといけないような気になってきた。
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