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eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2020-02

永遠の写真青年 桑原甲子雄

1976年 晶文社刊「私の写真史」より、「下町生活者の目」抜粋

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 しかし、戦後からの私は今日まで長い間、編集者として、エッセー者としてインテリ流民的思考をかかえていて、これが写真をとるのに障害となることをもとも恐れている。つまり私は、これからも写真をとろうとするわけである。ご声援を。
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これは、たしか還暦をむかえたころの文章である。実年齢と精神は関係ないのだな。
本当はもっと前の部分から引用したいのだが、とりあえずここだけ。

ところで、本書の39ページにこういう記述がある。

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 一方、昭和十年代は「近代の超克」ということがいわれ、『文学界』という雑誌で三木清等による大座談会がもたれたことを記憶している。このことでは、小林秀雄の名も逸することができない。小林は保田(※与重郎)と並んで、インテリ層を戦争に傾斜させていった役割をになった人である。
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たしか、小林秀雄は、「俺は馬鹿だから(戦争について)反省しない」と言い切ったはずだが、といって、それだけで戦争への責任を済ませてしまっていいものではない。以前から、この小林のエピソードには、引っかかるところがあったのだが、桑原氏の文章を見て、改めて思い出した。少なくとも同時代人にとっては、やはり小林にも責任があるといえるのではないか。

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