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eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2019-06

昔のblogから-4  日野啓三について

※2001年秋ごろ書いたもの

私は、写真が好きです。
撮影したり、写真を見に行ったり、ジャンクカメラを直してみたり。仕事をしていても、写真のことを考えていることがよくあります。
ところで、最近私が気になるのは作家の日野啓三です。
日野啓三の作品で、ピューリッツア賞をとった写真家が自殺するまでを描いたものがありました(たしか、写真家はケビン・カーター。「ハゲタカと少女」の写真だったはず)
だから日野啓三と写真を結びつけるのかというと、そういうわけではありません。
むしろ、他の作品で、町や荒野を描写した文章が非常に写真的に感じるのです。
作品集「断崖の年」(中公文庫)中の作品は、どれも視覚的な鋭敏さを感じます。
また、目で見たことから思考が広がっていくかんじも、私にはなぜかしっくり来るのです。
これは撮りながら考え、考えながらまた撮る、ということを私が繰り返しているからかもしれません。
しかし、私のまわりには、このことについて一緒に話し合ってくれる人が見つかりません。
日野啓三について、同じように考えている人がいたら、お話をきいてみたいのですが。

(追補)
日野氏の新刊「落葉 神の小さき庭で」(集英社)を読んでみたら、おそらく大石芳野と思われる写真家への感情があからさまに書かれていて驚きました。
私が思う以上に、日野氏は写真について考える人だったのかもしれません。
実際に日野氏が撮影した写真も見たことがありました。
このことはもう少し考えてみたいと思います。

(再追補)
10月14日、日野氏は大腸がんで亡くなりました。73歳でした。
最後の作品は「落葉 神の小さな庭で」でした。
もっと書いてほしかったという気持ちと、「神の小さな庭で」が最後の作品であったことは作家として、一種の恩寵?(上手い言葉が見つからない)であったようにも思いました。
病を押しての執筆活動は大変だったろうと思いますが、それに見合うだけの作品が残せたのではないでしょうか。

でも、残念です。
ご冥福をお祈りします。
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