eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-06

昔のblogから-1  魂の供給量

※2001年ごろ書いたものです。

輪廻という話があります。つまり生まれ変わり。
人の前世は必ずしも人とは限らないらしい。
ところで前世の行いは、現世にも微妙に関係あるという考えもあるようで、だから前世のことが話題になるのでしょう。
無関係ならどうでもいいもんな。

現在、人間の人口は着実に伸びています。
が、そのせいか、他の生物は滅びるものもでています。
人が増えていけば、当然新しく生れる人に対する、前世が人だった魂の供給量は減るはずです。
つまり前世が人ではなかった人の数が増えてきている。
そうすると、現世の人としては、何かが足りない人が多くなると。
そうなると、そういう人たちがみょうな事件を起こしがちである、というわけ。

先日の大阪・池田小の事件を見て、そう思いました。


じつは、正岡子規の「犬」という随筆から思いつきました。

-----------------------------------------------
※以下は、上記の文章を踏まえて創作した短文です。
-----------------------------------------------

犬の魂


神は考えていた。

地球では、人間ばかりが増えて、一方、他の動物たちは種類も数も減るばかりだ。
生き物が死に、その魂が、また、新たな生き物として生まれ変わるとき、できれば前世に人であった魂は、来世も人にしたほうが、その生をまっとう出来るようである。
例えば前世が甲虫であれば、次も甲虫として生まれ死ぬほうが、充実した生を生きることが出来るようだ。
しかし、種ごとの個体数の増減と、それに供給される魂のバランスが常にとれているとは限らない。
そんな時は、別の動物の魂を割り振ることになる。

 

人は増えつづけるが、前世が人であった魂の数には限りがある。
時には、人によって滅ぼされた動物の魂が、新たに生まれてくる人に割り振られることが起こってくる。
その時には、人間を深く憎みながらも、人間になってしまう魂が生じてくる。
そういった魂を持って生まれた人間は、どうしても他の人間が生を全うすることが許せずに、異常な事件を起こすことが多い。

 

ある犬が、飼い主に捨てられ、野犬として捕獲された。
ある期間に引き取るものがいなければ、ガス室で殺されることになる。
元の飼い主は現れなかったし、引き取り手も現れなかった。
ガスを吸わされ、体を痙攣させながら、犬は死んだ。
その犬を見ながら、神は考えた。

人の魂が少ないからには、この犬の魂も、来世はおそらく人になって生まれてくることになるだろう。
しかし、生まれてくる人間は、人でありながら人を憎むことしか出来ぬ。
きっといずれなにかの災厄を人にもたらすことになるだろう。

そう考えながら、神は静かに犬の目を閉じてやった。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://eeldog.blog12.fc2.com/tb.php/190-3751b31b

人気ブログランキングへ

 | HOME | 

MONTHLY

CATEGORIES

     

RECENT ENTRIES

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACKS

APPENDIX

鰻犬堂

鰻犬堂

FC2Ad