eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2017-11

最近読んでる本

「歌」の精神史 (単行本)  山折 哲雄 中央公論新社


問題提起としては面白い。しかし市井の人の和歌にいちゃもんを付ける富岡多恵子の性格の悪さにはあきれるな。
・『平家物語』の無常観―小林秀雄、唐木順三、石母田正
・吉川英治と『平家物語』
の章における、小林秀雄の(悪)影響が興味深い。山折氏も含め、昭和の知識人たちは、かなりテキスト重視であって、音読の意味がわかっていなかったようだ。つまり、歌を「よむ」というのは、「詠む」であり「読む」であり、同時に朗詠でもあったわけだが、勉強好きの知識人たちには、それがわからなかったということか。つまり、歌には「歌魂」があるのだが、それは心中で黙読するのでは発現されないのだな。声に出し、耳で聞くことにより初めて生ずるものであるから。

ところで、小林秀雄の影響は、良しにつけ悪しきにつけ大きいものだと、改めて感じ入った。とはいうものの、安吾が言うように「小林に教えられたことによって、小林に文句を言えるようになった恩は否定できない」(大意「不良少年とキリスト」より)のは、そのとおりだと思う。現在の視点から、過去の人(とは言い切れないが)を断罪することは慎まねばならぬ。

シクロフスキイ 規範の破壊者 (単行本) 佐藤 千登勢 南雲堂フェニックス

シクロフスキーの「異化」について詳細に検討を加えている。けっこう重要な本ではないだろうか。「異化」については、大きな影響を受けたので、軽々しく内容にふれることは出来ないのであるが、手元に置くべき本と思う。冬のボーナスで買おうかな。
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