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eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2020-05

待ち人来たらず。Hal Willner没す。

おみくじの「待ち人来たらず」の待ち人とは、自分を導いてくれる人という意味だと読んだことがある。
先日、久しぶりにくじを引いたら、この言葉があった。自分にとって何事も先行していた師ともいうべき友人を亡くしたあとなので、なおさら身に染みた。死ぬことまで先行しなくていいんだよ。

covid-19により、音楽プロデューサーのHal Willnerが4月6日に亡くなっていたことを昨日知った。
先日のAndy Gillといい、なんだか気持ちが沈むことが続く。
http://eeldog.blog12.fc2.com/blog-entry-988.html

Hal Willnerの名前を意識したのは、たしか、クルト・ワイル曲集の「Lost in the stars」だった。
クルト・ワイルという名前は知らずに、ブレヒト名曲集というかんじで有名アーティストが集まったから聴いてみたという程度であったが、いくつか心に残る曲があり、プロデューサーであるHal Willnerの名前を覚えた。
https://www.amazon.co.jp/Music-Kurt-Weill-Various-Artists/dp/B000002GH2/ref=ntt_mus_ep_dpi_4
このなかでは、スティングのMack the Knife、The Pchyedelic Fursのリチャード・バトラーが歌うAlabama Song、ルー・リードのSeptember Song、Mark BinghamのOh Heavenly Salvationがとくに良かった。

そのうちに、ルー・リードやらマリアンヌ・フェイスフルやら俺好みの音楽家のプロデュースをいくつもしていることを知り、また、セロニアス・モンクが好きというところもなんとも心憎くいセンスだと思っていた。
とくに驚いたのは、Night Music(最初はSunday Night)という番組の総合プロデューサーというか、アーティスト選定をやっていたことを知ったときだった。
この番組はかつてテレビ東京で気まぐれにやっていたような記憶があり、なぜか高田純次等がMCともいえないようなかんじで出演していた。
この番組では、ダビッド・サンボーンを司会に、S・レイボーンやらジョン・ゾーン、RHC、マイルスのエレクトリックバンドまで、有名無名を問わずアングラから大メジャーまでの名音楽家を取り上げていた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Sunday_Night_(American_TV_program)
ハウスバンドがすごいメンバーで、ゲストとの熱演はいまもVHSに残してある。

マリアンヌ・フェイスフルもcovid-19に罹患したが、回復した。しかし、ハル・ウィルナーはそうならなかった。年齢もまだ60代で、これからの仕事はますます円熟するだろうと思っていた。
彼の取り上げた音楽家から他の人に興味がわいたというのも多く、Alabama SongつながりでThe Doorsを改めて聴いたりして、俺にとっての音楽の導き手だと思っていた。
一つの音楽的小宇宙が無くなった。とても残念です。

Carla Bley Big Band : The Hal Willner arrangements
https://www.youtube.com/watch?v=P0Bx5ag1YRY
この1曲目のMisterioso が、彼にふさわしいと思う。一つの曲の中にいろいろな要素が高いレベルで盛り込まれていて、しかも全体として統一感があり、ちょっと哀愁もある。
Misteriosoとは音楽用語で「神秘的」という意味である。音楽的魔術師という意味で、まさしく彼にふさわしいと思う。
https://flip-4.com/430
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