eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2013-07

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太平洋の黒潮と親潮がぶつかるあたり

さきほど昼のニューを見ていたら、全国的に天気が不安定で東北福島県浜通りの浪江町津島も1時間32ミリあたり豪雨となっていると言っていた。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130726/k10013308941000.html(一部引用)
宮城県の丸森町筆甫では正午前までの1時間に86ミリの猛烈な雨が降ったほか、大分県の大分空港では正午までの1時間に69.5ミリの非常に激しい雨が降り、ともに統計を取り始めてから最も多い雨量を観測しました。
また、午後0時半までの1時間には福島県浪江町の津島で32ミリ、仙台市でも27ミリの雨が降っています。
(引用終わり)

ここは、震災の後、浪江町の海沿いの住民が避難してきたが、皮肉にも原発事故の放射性物質がその避難民に大量に降り注いだ場所である。つまり、放射性物質がこの近辺に大量に残っているだろうと思われる。
手抜きの除染が横行しているし、そもそも除染しても、しばらくするとまた数値が上がることが繰り返されている。

このあたりに大量の降雨があるということは、阿武隈山地をふくむ浜通り一帯に雨が降り注ぎ、放射性物資とともに太平洋に流れ込んでいるのだろう。
地上はある意味、除染が進むわけだが、そのつけは太平洋に支払わせることになる。
また、福一原発の高濃度汚染水がすでに海に流れ込んでいるにもかかわらず、東電はたいした方策を採らない。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013071002000248.html
さらに、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、低濃度の放射性物質汚染水を太平尿に放出したいと言い出している。
http://www.excite.co.jp/News/science/20130724/Kyodo_BR_MN2013072401001721.html

海は広いな大きいなといっても、希釈能力には限界があるし、均一に拡散するわけではなく高濃度になるところも出てくる。有害物質を海に流し込んで良いわけはない。それは水俣病でチッソが水銀を垂れ流しにしたことからも分かっている。

このあたり、タイトルのように、親潮と黒潮がぶつかる、世界でも有数の漁場であったそうだが(地元だがそんなことも知らずに魚を食べていた)、もうここで漁業を続けるのは難しいのではないかとも思っている。とてもとても残念です。



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烏賀陽弘道という人

この人の名前は「うがや ひろみち」と読む。
以前、オリコンとこの人の訴訟について書いたことがあって名前を覚えていた。
http://eeldog.blog12.fc2.com/blog-entry-162.html
このときは、オリコン側の筋の通らない訴訟(slapp訴訟)を難じているが、べつにこの人を持ち上げたわけではなかった。分かりうる情報からするとオリコン側の不当さは分かったが、この人がどんな人かは分からなかったので、誉めることも貶すこともしなかった、だいたいどんな人か知らないし。

で、旧切込隊長ことやまもといちろうblogをみていたら、この烏賀陽という人が南相馬市民を妄想的にdisってる(若い人の言葉をまねしましたw)という記事があった。
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/06/post-87cb.html
さらに、http://togetter.com/li/524179(まとめです、よくまとまっています)を見ると、どうも昔の羽織ゴロというか赤新聞記者(赤旗記者にあらず)のような行動をとったようだ。

この人によれば、
「福島県南相馬市の津波被災地(海岸部)に行くたびに、身の危険を感じます。公道で写真を撮っていただけで住民に言いがかりをつけられ、囲まれ、殴られ、つばをかけられるという信じられない事件がもう3〜4回来るたびに起きています。被災が忘られてはならないと自腹で取材に来てこの仕打ちです」とある。
https://twitter.com/hirougaya/status/349184462464094208
読んでいくと、「小高より北」とあるので、どうも旧原町市か鹿島町の海岸部のようである。飯館村の取材もしているそうで、そちらと比べると浜の人は気が荒い的思い込みがあったりするのだろうか。

以下、少し抜き出してみる。
「南相馬市では道路で津波の写真を撮っていたら、馬2頭を連れた男性がいきなり襲ってきた(突き飛ばされる、殴られる、つばをかけられる)ということがありました。」
http://twitter.com/hirougaya/status/349188790608330754
馬2頭というから野馬追の準備でも見たんでしょうな。そこから妄想が広がったかw。
※ちなみに今年の野馬追は7月27日(土)に出陣式(相馬市)、28日(日) 神旗争奪戦(原町)、29日(月) 野馬懸(小高)の予定。
http://www.city.soma.fukushima.jp/kanko/nomaoi.html

「ひどかったのは震災1周年の2012年3月11日でした(津波の犠牲者にとっては命日)。南相馬市の海岸部で、道路で写真を撮っていただけで「おれの家を勝手に撮った」と殴られました。酒に寄っているのか、無抵抗なのに放してくれない。そのうちに集落の住民たちが集まってきて吊るし上げられた。」
https://twitter.com/hirougaya/status/349189217928224768

これに対しての他の取材者からの反論。
「すいません, 震災以来南相馬へは毎月カメラ担いで行ってますが, こういうことは一度もありません。」
https://twitter.com/jsdfq43wtr/status/349378057427099649

また、住民からの反論
「南相馬警察署に電話しましたが、そのような話を聞いた事も、そのような事で通報があり出動した記録もないとの事です。それから私の父は、ボランティアなどの窓口になっている南相馬市社会福祉協議会の会長をしてますが、そのような話は(私から)初めて聞いたと言ってますが」
https://twitter.com/maiayumio/status/349384948089757697

さらには、2012年3月11日の出来事について。
朝日新聞でとりあげられたこの家に行って暴言吐いたらしい。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201112120595.html
「お前ら被災者づらしていい気になんな!取材に来てもらって有難く思え!!」「このメッセージは偽善だ」
http://twitter.com/elan_s4/status/349429993635459072

この暴言について、渋谷敦志という20120311にこの場に居合わせた別の取材者の記事(この人の名は時々見ますね)
「烏賀陽氏が偽善と言い放ったイルミネーションは上野さん宅のものでした。上野さんについては、こちらの記事で丁寧に取り上げられています。
『書きかけてやめた、福島のことを、もう一度』 http://t.co/6NLPIFRwkt
http://twitter.com/kumikokatase/status/349464682324688896
このあと、取材された当事者から詳細に反論され(「まとめ」に詳しいです)、烏賀陽弘道という人はいわゆるgdgdな状態になり、捨て台詞をはいて、いまは別の話題を展開しているようだ。

この人からすると、彼が暴行を受けたと主張する南相馬市海岸部は、たいへんな無法地帯のようであるが、友人がこのへん(原町市)で普通に仕事しています。ごくあたりまえの取引が行われる場所であるということは普通の秩序のある町であることの傍証になるだろう。暴力沙汰があれば、狭い町なのですぐに話題になるだろう。

いったいこの人は何と戦っているのだ。
野馬追の練習中の騎馬武者にビビッタのか、それとも邪魔もの扱いされて(騎馬武者はけっこう尊大だったりする)腹が立ったのか。それとも古巣の朝日新聞が憎くて仕方がないのか。理由は良く分からないのだがとにかく迷惑なので、うちの田舎の人を巻き込まないでほしい。
ただでさえ、震災と原発事故でひどく傷ついているのだから。

ちなみにご尊顔はこんなかんじらしいので、浜通りのとくに津波に襲われた海岸部の方は注意なさるのが良かろうと思う。

早稲田松竹、「塀の中のジュリアス・シーザー」と「ローマ法王の休日」

先日、早稲田松竹で、タビアーニ兄弟監督「塀の中のジュリアス・シーザー」とナンニ・モレッティの「ローマ法王の休日」を見てきた。

「ジュリアス・シーザー」は、前日に原作となっているシャークスピアの「ジュリアス・シーザー」を読んでいたので、だいぶ楽しめた。内容は、ローマの実際の刑務所にいる服役者が教養講座として演劇を行うのだが、今回の作品はシェークスピアの作品。それを本物の囚人が演じる。撮影も刑務所のなかで行われたようで、よく実現できたなと思う。
しかし、タビアーニ兄弟ならば、もっと素晴らしい映画になったはずという気もしている。古典を題材に現代を撮るような作品なのであるが、シェークスピアの作品中の登場人物と、演劇をする囚人のキャラクターや犯罪に至るまでの過去の人生がもっと重なるような(ちょっとは触れているが)、そういった重層性を構築できたのではないかと思う。まあ「旅芸人の記録」を引き合いに出して考えているわけですがw。
演劇をする囚人たちの異様な迫力は、ちょっと他にはないもので、なおさら惜しいように思った。でも見て、損はしない。

もう一本のモレッティ「ローマ法王の休日」は、見て損をしたというレベルの作品。俺はけちなので、よほど詰まらないものでも元を取ろうと思って、出来るだけ楽しもうとしているが、これは無理だった。
設定としては、新しいローマ法王を選定するが、新法王が重圧に耐えかねて逡巡するというお話。撮影場所もバチカンの内部風のところだったりして、教会がそうとうにサポートしているのではないかと思う。サン・ピエトロ広場の映像などは、バチカン当局の許可がなければまず撮影できなさそうである。
そう思うと、新法王が就任をためらうというのは、いかにも罰あたり的で、よくバチカン周辺?が許したものだとも思ったが、そこまでの話である。
エピソード的に、枢機卿といえどもわがままを言ったり、中庭でバレーボールをしたりと、いろいろとくすぐりはあるが、どれも断片的である。チェホフの「かもめ」のセリフや演劇の場面、チェホフ役者が錯乱するなど、どうも「かもめ」をベースに作品が作られているようだが、しかし、結末で新ローマ法王が「自分はふさわしくない」といって終わるあたり、いかにも消化不足のように思う。
というのは、これは一種の法王の「人間宣言」みたいなものだが、日本人ならば昭和天皇の人間宣言を知っているので(キャンディーズの「普通の女の子になりたい」も一緒にしたらまずいか?)、カトリック的にはスキャンダラスなほどの出来事だろうが、何をいまさら、という気もする。
また、自分にその任にふさわしくないかどうかは、カトリックの人であれば、自分が決めることではなく神の思し召しであろうから、自ら辞任を申し出るような発想がありえるのか、ちょっとへんな感じもする。
図らずも法王に選ばれて、その任に苦しんで(まだ始まっていないのに)止めてしまうというのは、枢機卿に選ばれるほどの人の人物造型としては違和感がある。

ナンニ・モレッティの映画はいくつか見ているが、ときどきくすぐりがくど過ぎて悪ノリにしか見えないときがある(イタリア人的にはちょうどいいのでしょうが)。今回のバレーボールの場面はそんなかんじ。

彼の「ジュリオの当惑」(新米神父の苦闘物語、けっこう感動する)という映画が好きなのだが、やはりいろいろいっても熱心なキリスト者なのだろう。
テレビでドキュメンタリー作品を作るとき、「貶し三分のホメ七分」というそうだ。少しは貶しておいたほうが、ホメの部分の説得力が増すという意味だという。
この作品は、バチカンに象徴されるカトリック教会について、ちょっとは貶しながらも、こんなに偉い人もじつは人間味あふれる親しみやすい人たちなのですよ(だから、スキャンダルが噴出しても、これまでどおり信者でいてね)というように見えて仕方がなかった。
この映画も素材は良いのだから、もうちょっと練り込んで作ってほしかった。
まあしょせん異教徒には分からんのです、ということかもしれないけどな。

日本満州化計画 by 安倍総理、ではなくて、吉田所長死す。

安倍さんの祖父さんの岸信介元総理は、旧満州国で辣腕をふるっていたが、敗戦でA級戦犯容疑者となり、冷戦に救われて辛くも逃れた。今、安倍総理の目指しているところが、なんだか、祖父さんが満州でやり残したことを日本でやり直そうとしているように見えて仕方がない。
と書きつごうと思ったが、福島第一原発の吉田昌郎元所長が亡くなった。

この人については、いろいろ思うところがある。
一つは、原子力設備管理部長であったときに、津波対策用の防波堤かさ上げに反対して工事を見送りさせたことである。地震の段階で、原子炉の配管もだいぶやられていたという話もあるが、それにしても、外部からの送電線倒壊があったとしても非常用発電機や電源盤が水没しなければ、もう少しどうにかなっただろう(全電源喪失という事態は避けられ、メルトダウンまで行かなかった可能性もある)。
もう一方では、震災当時の原発所長として、逃げ出さずに事に対処した。ちなみに福一原発に駐在していた原子力保安院の検査官2人(4人という説もあり)は、地震直後に郡山まで逃げているのとは対照的だ(ちなみにこの検査官らの名前はネット上ではまだ見つけられない)。
http://realtime.wsj.com/japan/2013/03/07/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%81%97%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC%E2%80%95%E8%88%B9%E6%A9%8B%E6%B4%8B%E4%B8%80%E6%B0%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC/

吉田所長の死因は以下の通り。
(引用)
 11年11月中旬、健康診断で食道がんが見つかり、12月1日付で所長職を退いた。その後、体調が回復し復帰の意向を周囲にもらしていたが、12年7月に脳出血で倒れ、自宅療養を続けていた。吉田さんの事故後からの被ばく線量は約70ミリシーベルト。東電広報部は「担当医の診断の結果、死去と被ばくとの直接的な関係はない」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130709-00000047-mai-soci
(引用終わり)

事故対応による強烈なストレスによって命を縮めてしまったのだろうが、放射能障害も皆無とはいえないのではないかと思っている。

まあ、終わりの始まりでなければ良いのだが。

この件、福一原発で作業しているらしいHappy11311氏が書いているので、それでいいのかもしれない。
https://twitter.com/Happy11311/status/354574729341976576
https://twitter.com/Happy11311/status/354574794118799361
https://twitter.com/Happy11311/status/354574849886269440
https://twitter.com/Happy11311/status/354575104514068482

【7月12日追記】
中井久夫先生の本に、神戸の震災のときに現場で初動の対応をして、その後の道筋をつけた方が、長生きはできなかったという記述があった。2日間不眠不休で診療所に立てこもって治療をした人、数百人の検死を行った検死官など、地味ではあるが重要な役割を担った人たち。吉田元所長は有名人だからニュースになったが、そうではなくて、ひっそりと病を得たり、亡くなっている人も多かろうと思う。
郷里の友人も病気が見つかったのだが、強烈なストレスが引き起こしたものだろう。やさしい人だから、そのぶん、心身が傷ついたのだな。

ノストラダムスが懐かしい。

昔、五島勉という人が書いた「ノストラダムスの大予言」というシリーズがずいぶん話題になっていた。けっこう売れたのではないだろうか(全部で10巻あるそうです)。俺も小学校の高学年のころに買っていた覚えがある。
結局、1999年の7の月にアンゴルモアの恐怖の大王は訪れず、ちょっとは関係ありそうに見えたコンピュータの2000年問題も前評判ほどの大騒ぎにはならず、ごく普通に西暦2000年を迎えてしまった。
もっとも2000年のころにはすでに社会に出て働き出してからだいぶたっていたので、何をいまさらという気持ちであった。

しかし、いま振り返ってみると、あのようなたわいもないことで、面白がったり怖がったりしていたころが懐かしくてしかたがない。

311の大震災以来、災厄が現実のものとなり、原発事故の収束のめどは立たず、故郷喪失者は、人生の残り時間と除染にかかる時間の競争に巻き込まれた。
また、やっぱりというか、とうとう汚染された地下水が本格的に太平洋に流失してきた。
(以下引用)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130707-00000041-jij-soci
海近くでトリチウム最高濃度=地下水で上昇、福島第1―東電
時事通信 7月7日(日)14時0分配信

 東京電力は7日、福島第1原発の港湾近くの観測用井戸で5日に採取した地下水から、1リットル当たり60万ベクレルの放射性トリチウム(三重水素)を検出したと発表した。これまでで最も高い濃度という。
 この井戸は港湾から約6メートル西にあり、現在ある観測用井戸5カ所の中で最も海に近い。1日に同じ場所で採取した地下水のトリチウム濃度は同51万ベクレルだった。また、1~4号機取水口北側の海ではトリチウム濃度が上昇傾向を示しており、3日に採取した海水で同2300ベクレルと過去最高だった。
 東電は「データを蓄積している段階で、海へ流出しているかどうかは判断できない」としているが、地下で汚染がどのように拡大しているか把握できていない状況だ。

また、福島民友紙によれば、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130708-00010001-minyu-l07
東電によると、トリチウムは自然界にも存在し体内に蓄積しにくいため、健康への影響は比較的小さいという。
(引用終わり)

トリチウムは「健康への影響は比較的小さい」そうだが、トリチウムだけが海に流出するわけではないだろう。
また、あれだけひどい目にあっているのに(と思っているのは身近に被害を受けた者だけか)、原発を再稼動したくてたまらない人も一定数いるようで、そう思えば、ノストラダムスの予言を怖がっていたころが牧歌的に思えてくる。
もっとも、この「大予言」が売れていたのは70年代で、そのころ原発も盛んに建設されていたから、五島氏の予言もまったく大外れではなかったのかもしれない、ナンテナ。

【7月12日追記】
先日この記事で「トリチウムだけが海に流出するわけではないだろう」と書いたが、やはりというか当然というか、海側の井戸で、ストロンチウムやセシウム137(半減期30年)が基準値をはるかに超える数値で検出された。やっぱりメルトダウンした炉心を冷却する水と地下水が入り混じって、太平洋にダダ漏れしているんだろう。世界有数の漁場を汚染した罪は深い。

(以下引用)
地下水汚染、南に拡大=福島第1、ストロンチウムなど―東電
時事通信 7月12日(金)10時1分配信

 東京電力福島第1原発の地下水や港湾内の海水で高濃度の放射性物質が検出されている問題で、東電は12日、3号機タービン建屋近くの海側の観測用井戸で11日に採取した地下水から、ストロンチウムなどのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1400ベクレル検出されたと発表した。
 この井戸は海側に設置されている中で最も南にあり、ここ数カ月はベータ線を出す放射性物質に関して検出限界値未満の状態が続いていた。地下水の汚染がさらに拡大していることが明らかになった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130712-00000035-jij-soci

セシウム濃度最大1億ベクレル 第一原発立て坑内汚染水
福島民報 7月12日(金)9時41分配信

 東京電力福島第一原発3号機タービン建屋とポンプ室につながる立て坑内で、汚染水の放射性セシウム137の濃度は一リットル当たり最大で1億ベクレルだった。東電が11日、測定結果を発表した。 
 東電は水面から1メートル、1メートル、13メートルの3地点で測定。濃度が最も高かったのは1メートル地点で、最も低かったのは13メートル地点の6200万ベクレルだった。セシウム134の最大値は水面から1メートル地点の5000万ベクレルだった。 
 立て坑は海から約百メートル。東電は井戸水から検出されている高濃度放射性物質との因果関係を調べている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130712-00000004-fminpo-l07
(引用終わり) 

実家に行くとき聞いた話。

先月、半年ぶりに母を連れて相馬までの珍道中。なかなか大変です。
さて、その道中で聞いた話。

最初に乗ったタクシー運転手氏。
どうも話を聞いていると、それなりに名のある会社を退職して、タクシー運転手に転職したらしい。お金のためというよりも、話好きなので、この職にしたというかんじ。
人事の話が興味深かった。
まず、新入社員の面接時、家から会社までの略図を書いてもらい、それを説明させる。それで、おおよそ仕事ができるかどうか分かる。つまり現実把握→抽象化して作図→その口頭での説明がきちんとできればまずバカではないだろう。また要領の良さや頭の回転も分かるだろう。
それと昇進時の査定方法。そうとは言わずに、役員と一緒にゴルフに行くときの運転手を候補者にさせてみる。そのときの運転のようすで、おおよそのことが分かる。ただし、この運転手さんは自分の意見が他の役員の意見を左右しないよう、自分の意見は最後に見てもらってから、最後の判断をしてもらうことにしていたとのこと。
そのほか、知人が中国との取引をしているが、マスコミがいうような農薬の問題は現地ではむしろ起きていない。というのもたいていの農民は金がないので農薬を買う以前の状態。 むしろ収穫後、日本に輸出するまでのポストハーベスト農薬のほうが問題が大きい、等とも言っていた。
そのあいだにも車は走り、いつしか大宮駅に到着。いつもは高速を走ってもらうのだが、研究熱心な人とみえて、高速を使用せずにいつもと同じくらいの時間で到着した。ありがたいことです。

新幹線はいつもどおり、乗って一服したらもう福島駅間近となり降りる準備となる。

福島駅からはまたタクシーで。今度はわりと寡黙な人だった。
今度開催される東北六魂祭についての話。じつは地元ではそれほど盛り上がってはいないともいう。例えば秋田の竿灯は夜に見るもののはずだが、六魂祭は夕方6時には終わるので、なにを見せたいのかよく分からないことになっている。
ホットスポットと除染の話になった。いまだに思わぬところにホットスポットがあり、福島市内でもあちこちで対応に追われている。しかし一度除染しても、しばらくたつと線量が上がる場合が多く、きりがないのではないかと思う人が多くなってきたという。
阿武隈山地の分水嶺を越えたあたりに、玉野というところがある。山の上でわりと開けた土地があり、酪農等が盛んだった。その玉野小学校の今年の新入生は1人だったそうだ。全村避難した飯舘村が知られているが、玉野もその近くであり、線量は高い。若い夫婦は山を下りたのだろう。

相馬市内に入ると、市民会館(音楽ホール)がクリストの梱包芸術のような状態になっていた。老朽化したこともあり、更地にしてから、新しい市役所を建てるという。そして、新市民会館は旧カネボウ工場跡地に建設中だったが、市の規模に比べてちょっと大きすぎるようにも見えた。まあ防災拠点としての意味もあるんだろう。

母は実家に顔を出し、戦死した母の叔父について、叔父(こっちは生きてます)と話し合っていた。帰る日には東京に戻るのは嫌だなどとも言い(それはそうだろう)、なかなか帰りのタクシーに乗せるのが難儀だった。

相馬市から福島市への帰りのタクシーで聞いたのだが、浜通りと中通りを結ぶ自動車道が2系統工事中なのだそうだ。一つは震災前から計画されていたが、その後、完成を急ぐようになったもの。もう一つは震災以後急遽計画された道路で、これも数年のうちに開通しそうだという。JR常磐線は双葉郡と宮城県南部で途切れているが、相当長期間、この区間は線路の再敷設は出来ないということを示しているのかもしれない。
玉野のあたりは、実にのどかで良い景色なのだが、そこにインターチェンジができるらしく、今見ている風景は、しばらくすると記憶の中だけになるのだろう。

なんだかいろいろなことがありすぎて、咀嚼するのに時間がかかってしまった。それにしてもまだ飲み込めてはいないのだが。
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