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eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2013-01

最近の朝日新聞を読んで

1.1月14日付けの朝日歌壇にて、朝日俳壇賞2012年の金子兜太選の入選句として、

 三月十一日去年(こぞ)となす初明り   (横浜市)猪狩 鳳保

という歌が選ばれていた。

作者の詞書として、「毎年元旦には、日帰りの旅をしている。車窓から見る初富士に、昨年は特別の想いがあった。この大震災の記憶だけは、決して風化させてはならないと」とあった。
この方は横浜在住の方のようであるが、「猪狩」という姓は、福島県双葉郡に非常に多い。震災前から横浜に居られたのか、それとも3月11日を期に横浜に移られたのか分からぬが、どうもそのへんも相俟って、なにか気になる歌であった。もっとも金子氏はそこまで考えずに選歌したと思うけれど。

2.1月15日夕刊の新聞小説「私はテレビに出たかった」の吉田戦車の挿絵は、どうも間違いのように思える。
この挿絵の中央に、パーフォレーションつきのフィルムの数コマが描かれていて、そこに蛇の絵が描いてある。このコマの向きが問題である。普通のカメラでフィルムを詰めて写真を撮ると、縦24mm、横36mmの画面となる(パーフォレーション8個分)。しかし、映画の場合、横24mm縦18mmの画面サイズ(パーフォレーション4個分)となり、コマの向きが逆になる。
吉田戦車は、エドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge)の馬の連続写真あたりと混同してしまったような気もするが 。「eadweard muybridge horse

ちなみに、マイブリッジというと、Philip Glass の The Photographerという作品を思い出す。
全曲はこちら。


お急ぎの方はこちらで。




それにしても、手抜き除染の問題を早く「プロメテウスの罠」で取り上げてほしい。
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NHK「こころの時代」

1月17日の前後から、阪神大震災の写真がいくつか取り上げられていて、そのなかでも生田神社の拝殿が壊れた様子が目に残った。
例えば、このなかのはじめの3、4枚のような写真です。「生田神社 震災
これを何というべきか。まるで飛び立とうとした鳥が崩れ伏したような、悲惨とも崇高ともいえるような有様だった。

今日NHKの教育テレビ「こころの時代」で、生田神社宮司の加藤隆久氏が、震災からの再建について話をしていた。そのなかで、この崩れた拝殿について、こう詠んでいた。

うるはしき唐破風持ちし拝殿は 地上に這いて獣のごとし

加藤宮司の目には「獣のごとし」とうつったのだろう。

加藤宮司の父上は、あちこちの神社を再建したという。生田神社は水害、空襲、地震でなんども壊れ、そのたび再建された。なにやら因縁めいたものを感じた。
この番組では、ほかに祭りの大切さや日ごろの心掛け等について話されていた。
祭りはもともとイデオロギーや利害等関係なく、老若男女が集うことによって活気が生まれるということで、阪神大震災の翌年、シンディー・ローパーがコンサートのときに神戸が好きになったので、豆撒きにやってきたりしたという。
また「清く正しく美しく」とはよく聞くが、加藤宮司は「清く明るく正しく直く」と言っていた(神道ではよく言うらしい)。

他に紹介されていた歌は、以下だったと思う(TVは録画せず、あとでネットから歌を拾いだした)。

朝まだき 床持ち上ぐる上下動 怒濤の如き南北の揺れ
マグニチュード七・二てふ大地震(なゐ)は 神戸の街を崩(く)ゑ散(は)らかせり
あのビルもこの家もまたかの店も 瓦礫と化して蹲(うずくま)りたる


この番組、見て良かったです。
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