eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2012-07

アンゲロプロス映画と音楽

「アレクサンダー大王」を再度見てから気付いたのだが、アンゲロプロス監督は音楽シーンに特別の味がある。
監督自身も音楽好きだったのではなかろうか。「ユリシーズ」で旧友と会う場面で「ミンガスに乾杯」というセリフがある。ミンガス=チャールズ・ミンガスのこと。偉大なるジャズベーシストでバンドマスター。フランク・ザッパはむしろ「白いミンガス」といったらぴったりくる。

さて、「旅芸人」は細かいところは忘れたが、旅芸人だけあって、全編、歌舞音曲に満ちている。それだけでも高揚する。もう一度見る予定なので、その辺もじっくり見よう。
「アレクサンダー大王」は、大王が村に帰って歓迎パーティーが催されるが、そこで大王の義理の娘が踊るシーンがすばらしい。そのほかに、歌うシーンがいくつか出てくるが、いずれも意味が重い。イタリア人アナーキストは、イタリア人らしく、アナーキストらしく歌い、大王の手下は、山賊らしく武骨で野卑な踊りをし、イギリス貴族はパブリックスクールの歌を歌う。3人の楽隊(バイオリン、クラリネット?、タンバリン)は、アジア系の響きの音楽を奏でる。
「ユリシーズ」は、年越しパーティーの場面がすばらしい。曲は「蛍の光」だけど、「オールド・ラング・サインAuld Lang Syne」です。wikipediaに詳細あり。「シテール島」にも町の楽団がでてくる。
しかし、「蜂の旅人」「霧の中」になると、現代のポップスが使われているのだが、これが異常にかっこわるいように思う。前にあげた作品では、音楽のシーンは特別の意味が込められているように思うが、この2作品では単なるBGM的にしか思えない。

とかいいながら、実はギリシャの荒涼とした風景、貧しい家並みの場面が一番好きだったりする。
渋谷で「エレニの旅」をやるので今から楽しみです。
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アンゲロプロス「ユリシーズの瞳」

例によって、北千住まで行って見てきました。この映画を見るのは10年ぶりくらいか。
見る前は2回くらい見ようと思っていたが、1回で十分という気がしている。なにしろ重いので。

この映画が初アンゲロプロスだったので、内容とは別に、長くて長くてしょうがない気持ちで見ていた記憶があるが、今見るとそれほど長く感じない(といっても3時間はあるが)。慣れたせいかな。
内容は未見の方も居ると思うのであまり書かないけれど、やはりすばらしいです。
とはいえ以前はレーニン像のシーンで感服したが、今は長すぎると思うようになった。霧の中のオーケストラや演劇のシーンはもっと長くしてほしかったな。美しい場面です。年越しのパーティーのシーンでは何故だか胸が熱くなりました。

さてユリシーズは長い放浪の果てに、妻のもとに帰還することができた。別の名前、別の服を着て。
しかし、この映画の場合、再び帰る場所はあり得るのか。これからは目的地を喪失した旅となるのだろうが、その点では「霧の中の風景」に重なる部分があると感じた。

なんだかんだ言っているが、必見です。

で、勢い余って渋谷で再度「アレクサンダー大王」を見てしまった。

暫定ランキングは以下の通りですww
1.旅芸人の記録 アレクサンダー大王
3.ユリシーズの瞳 霧の中の風景
5.シテール島への船出
6.こうのとり、たちずさんで
7.蜂の旅人
異論も御座いましょうが。

Retina 3c様、復調の兆し

シャッター粘りと、絞り不調(F2開放にできない)のため、長らく寝かせていたKodak Retina 3cを久しぶりにいじってみたら、なんとかなりそうな気配。
このカメラは、前玉交換で広角と望遠レンズを装着できるため、前からシャッターにアクセスするのは簡単である。しかし、後玉は奥まったところにあって、カニ目も入れにくいため開けられないでいた。
先ほど思い立って、後玉をこじってみたら今日は簡単に外れた。まずは後ろからベンジン注射と綿棒でのふき取り。これでシャッターの油幕をふき取る算段。しばらく繰り返すとシャッター粘りが治ってきたようなかんじ。ただし、同じシャッタースピードでも音が違うときがある。ちょっと気になる(鬱)。
明日になって同じ調子ならたぶん実用十分なレベルになるだろう。

絞りは、いつのころからか開放F2にならず、どうしたものかと思っていたが、今日よく観察したら羽が一枚外れかけていた。ピンセットとドライバーで押しこむと復調。荒っぽいやり方だと思うのでこれでいいのか分からないが、今のところ問題なく稼働している。

たしかこのカメラは、はじめての中古カメラで銀座の三共で買った記憶がある。露出計のカバーが外れていて多少安かった。シャッターもちょっと怪しくてBの場合、シャッターボタンを話しても戻らないような状態であった。赤瀬川原平とレチナハウスの望月氏の影響が強かったかな。
露出系カバーは自作して、一時期はずいぶん熱心に使った。俺にとっては今は亡きリアラとの相性が抜群であったが、今は昔となりにけり、今あるフィルムで楽しもうと思う。

といいながら、今手元に、オリンパスペンSがテスト撮影中。これもジャンクで買ってシャッター不調を泣きながらなおしたもの。であとにはコニカⅡ50/2.8が控えている。これはヘリコイドが固いのだが、分解すると厄介そう。どうするか思案中。
カメラいじりにかまけないで真面目に写真を撮るべきなのだが。
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