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eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2010-07

けっこう良記事 教育欄「ウオッチ 絵馬を舞台 数学ブーム」

朝日新聞 2010.7.4(日)付、記者は花野雄太。

 冲方丁「天地明察」という江戸時代の和算についての小説が話題になっていることは知っていたが、それに関連する記事。記者が渋谷・金王八幡宮に行ったところ(何で行ったのかね、たまたまか?)、算額(の絵馬)が奉納してあり、記されたメールアドレスに連絡してみたら…という話。記者が自分の足で歩いて話題を探してみてこそ書ける記事だと思う。いわゆる「足で稼いだ記事」といいうのだろう。教育欄では建前論が多いせいか、こういう記事をなかなか目にすることがないので、目が洗われるようであった。

 ちなみに末文で、「(算額の)問題を解こうとしたが、文系の私には手も足も出なかった」とあり、軽くユーモアをまじえて終えているのもいいと思う。この方は新聞記者には珍しく、柔らかい心を持っているように思えるので、この調子で記事を書いてもらいたい。新聞によくある、図式に頼り切ったような無味乾燥な記事を書くようにはならないでほしい。
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ステージ評 「北島三郎座長公演」

朝日新聞 2010.7.2(金)夕刊

 かつて新宿歌舞伎町のコマ劇場で開催されていた北島三郎の大歌謡ショー(現在は、五反田ゆうぽーとホール)についての記事。どうも大変に「ゴージャス」なショーらしく、ステージには実物大の漁船「北島丸」が登場し、廻り舞台で回転するらしい。「波しぶきを客席に浴びせたような演出」(一体どんな?)で「北の漁場」を歌い、フィナーレは「まつり」で、干支にちなんだ白虎にまたがったサブちゃんが客席にせり出すという。
 あまり関心のない分野であったが、見にいったらかなり感動しそうではある。面白い記事だった。藤崎昭子記者による記事。

清水義範「漱石先生大いに悩む」

あとがきに「本当は明るい人だった、漱石」とあったので、手にしてみた。このところ何作か漱石の小説を読んでいたのだが、世にいうように「生きることの苦悩」とかをテーマにした小説ではないように思えてきた。この本でも、そのようなことが書いてあるかと思って読み進めたが、どうも清水氏のいう「上機嫌の漱石」のまま最後まで貫き通せなかったようだ。作中、美禰(イネ)が自殺するあたりから、結局は人生の苦悩に直面するという、よくある漱石像になってしまっている。目の付けどころはよかったと思うが、今一歩及ばずというところか。
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