eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2009-08

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北口裕康訳「ソクラテスの弁明 関西弁版」(PARCO出版 2009)

以下、簡単に箇条書きで。
・「弁明」よりは「クリトン」のほうが、関西弁訳が効果的。もともとクリトンは人情話的な側面があるように思っているので、それにもあてはまる。義理(=義と理、つまりロゴス的なもの)と人情(親子の情、友情)の板挟みというやつ。
・クリトンの「法律君」は、あまり無理がなく良いと思う。ちなみに田中美知太郎先生の場合、「国法が、国家共同体(ポリス)とともにやってきて」と訳しているが、「法律君」のほうが違和感が少ない。
・翻訳ではなく、もっと自由に換骨奪胎するような意訳でも良かったかと思う。
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朝日新聞「レス・ポールの訃報」

先日、レス・ポール氏が亡くなったが、その訃報記事を実家で読んだ(実家も朝日)。実家では夕刊がないせいか、短い訃報記事であった。帰京して、同じ記事を読んでみたら、倍近い長さだったので驚いた。
それはさておき、どちらの記事でも、ギターのほうのレス・ポールを愛用した代表的ギタリストとして、ジミー・ペイジがあげられていなかったのは、「片手落ち」である(差別用語とか言ってつっこむなよ)。
短縮版の記事では、ジョージ・ハリスンの名があげられていたが、そんなに使っていたっけ? むしろグレッチとかリッケンバッカーの印象の方が強い。以下引用。
「52年にギブソン社で生産が始まった「レスポールモデル」は、エレキギターを代表するロングセラーになり、ビートルズのジョージ・ハリソンさんやローリング・ストーンズのキース・リチャーズさんら著名ギタリストが愛用した。」(引用終わり)
記事を書いた奴が、ジョージ・ハリスンはビートルズで有名だから名前を挙げておけばいいだろう、くらいの考えでしかなかったように思えて仕方がない。
ちなみに、同一文中にあるキース・リチャーズならばテレキャスターあたりだと思うが如何か。

他紙をみると、読売では、以下の通り。
「同社が52年から販売している「レスポール」モデルは、英ロックバンド、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジさんや、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠さんをはじめ、有名ギタリストが多数愛用し、世界の音楽界に大きな影響を与えた。AP通信によると、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズさんは「彼の仕事と才能には、想像できないほどの恩恵を受けている」との哀悼の言葉を寄せた。」(引用終わり)

毎日では以下の通り。
「1952年にギブソン・ギター社と共同開発したエレキギター「レスポール」は、ジミー・ペイジさんやポール・マッカートニーさんら著名なロックミュージシャンに愛用されている。」

どちらもジミー・ペイジの名が挙がられているが、これが普通だろう。朝日の訃報記者はポピュラー音楽を知らんのかもしれない。

与謝野馨氏の選挙ポスター

以前、以下のように書いたが、仔細にポスターを見るとむしろ後ピンで、耳のちょっと前、もみあげあたりにピントが来ているように見えます。
http://image.blog.livedoor.jp/shinjuku_news/imgs/a/7/a7a1889c.JPG
やっぱりポートレートは目にピントが来るのが常道かと思います。とにかく、いろいろな意味でちょっとずれた人のようですね。



この方の選挙ポスターを見てみると、なんか「とおく~」に居るような印象がある。それで、近寄ってよく見たら、ポートレートのピントが瞳に来ていなくて、眼鏡のフレーム中央(鼻掛け)のところにピントが合っていて、顔自体はピンボケだった。

これを撮影したカメラマンは、ギャラを返さないとなw。

とりあえず、与謝野氏のご健闘をお祈りします。

【追記】
wikipedeiaを見たら、与謝野氏は写真の趣味があるそうで、他の議員の選挙ポスター用写真を撮影したりしているそうです。ということは、ご自身のポスターは、セルフポートレートか。
おそらく、三脚にカメラを載せて、事務所の他の人にシャッターを押してもらったら、ピントがずれたということか。とにかく、他の者がとやかく言うことではないだろうな、と。

【再追記】
与謝野氏は、自民党を出ましたが、この記事を書いた前回の選挙では確か個人では落選で、比例で救われたはず。つまり自民党の力でかろうじて議員になれたのに、自民党を出るのは、ルール違反ではないかと愚考。

突然段ボール「抑止音力」再発

突然段ボールの「抑止音力」が再発されたということで、ディスクユニオンへ買いに行った。
おまけでライブのCD-Rがつくらしい(ユニオンのみ)。

家に帰って聴いてみました。たしかに今聴いても十分通用する音楽。俺の好みとしては、ギターの音はもうちょっとダイレクトなほうがよかった。
そのへんは「D」のほうが好みである。

これからゆっくり聴くけど、「安住の地」は泣けた。これってブルースだな。

「悩みのるつぼ」 朝日新聞 Be青版 2009/8/8(土曜日) 

今回の回答者は作家の車谷長吉。この人の答えはいつも鋭い(鋭すぎる)。今回は、けちな旦那を持つ妻に対して、「あなたの夫は駄目な男です。ことお金のことに関して、愚痴・小言・泣き言の多い男を救う道はありません」と、とりつくしまもなく答えている。

このコーナー、他の回答者もいるのだが、はっきりいって、車谷氏と比べるとかなり落ちる。とはいえ、氏のように本質をずばり答えるような人ばかりだと、かえって救いがないので、他の生ぬるい回答者も必要なのだろう。

※切抜きをしていなかったが、以前の相談で、「教え子の女性が気になった仕方がない男性教師」に対し、「堕ちるところまで堕ちてしまえ。そこからでないと人生が始まらない(大意)」と答えていたが、しかし、それを実行したら、ちょっと大変だろうと思うw。

良記事「鎮魂の祈り 模型に託す」(磯村健太郎記者)

朝日新聞 2009/8/8(土曜日)夕刊

鎮魂の祈り 模型に託す
撃沈された商船150隻を再現

兵庫県西宮市の佐藤明雄氏(甲南大学名誉教授)が太平洋戦争で撃沈された商船の模型を作り、遺族に渡しているという記事(磯村健太郎記者)。
地味な記事ながら読み応えがある良記事。
以下、一部引用。

(引用始まり)
あるタンカー乗組員の遺族はお礼の手紙にこうつづっている。「父が死んだとはどうしても思えず、夜になると革靴の音がするたびに障子を開けては父の帰りと間違えたものです。今度こそ油槽船に乗って、ついに私の家に帰ってきました。(中略)心から『お父さん、お帰りなさい』と妻とともに手を合わせました」
(中略)
模型を作っていると短歌が生まれる。その一首にこう詠んだ。
 水底の泥打ち振るい帰りませ/羅針盤遥かに祖国に向けて
(引用終わり)

この歌は、万葉ぶりかと思われる。防人に呼びかけた一連の歌を思い出さざるを得ない。

「クリトン」と選挙

「悪法といえども、法は法」という言葉があって、ソクラテスが裁判で死刑を宣告されたあと、いくらでも逃げるチャンスがあったのに、こう言って毒杯をあおいだという。

ここだけ聞くと、ホッブズが「国家というのはリバイアサンという怪物であるが、それでも無政府状態、無法状態よりはいい」と言っていたような、うっすらとした記憶とない交ぜになったりして、あまり意味を考えることもなく、「やっぱり法というのは大事なんだろう」くらいに考えていた。
同時に、司法側が「悪法も法なのだから、文句を言うな」などと言いそうな気もしていたが、それについてもあまり考えたことがなかった。

先日、プラトンの「クリトン」を読む読書会に参加する機会があり、他の人の意見を聞いて、やっとこの意味がわかってきた。
翻訳にもよるのだろうが、クリトンの中で大意としては「悪法といえども、法は法」ということを言っているが、そのものずばりの科白はないようである(田中美知太郎先生の訳→パイドンにあるらしい。未読です、お恥ずかしい)。むしろ、ソクラテスは、「もし悪法があるならば、それを正す機会はいくらでもあったのにもかかわらず自分はそれをしなかった」。また、「国外に出る気になれば、いくらでも実行可能であったのに彼自身はそうしなかった」。この点を踏まえて、自分の都合のいい時だけ、法を守ったり、そうしなかったりすることは俺はできない、ということを言っているようである。
こういう文章がある。「戦場においても、法廷においても、どんな場所においても、国家と祖国が命ずることは何でもしなければならないのだ。さもなくば、この場合の正しさが、当然をそれを許すような仕方で、祖国を説得しなけれければならないのだ」。
祖国を説得する=一例としては法の改正というようなことだろう。同時に、国民と国家、法の距離が近かったということがほのみえるように思えた。

ちょっと飛躍するが、近々選挙がありますれば、投票というのは「祖国を説得する」方法の一手段として考えることができる。国家というものは、国民を守ると同時に、厳しく求めることもある(=戦場においても、法廷においても、どんな場所においても、国家と祖国が命ずることは何でもしなければならない)。それに対して不服があれば、国を説得せねばなるまい。そうでなければ、死を受容しなければならないこともありうる。
だから、投票に行きましょう。そして意見を表明しましょう。
俺は選挙を棄権したことはないが、選挙に行かないで国制批判する奴がいたら、どんな立派な意見を言っていたとしても、心の底では「この馬鹿が」と思っている。

「深層新層」 謎めく「Q」、不思議な力(石飛徳樹記者)

「深層新層」 謎めく「Q」、不思議な力 2009/8/5(水曜日) 夕刊

村上春樹の「1Q84」に引っ掛けて「Q」にまつわる面白話といった趣の軽い記事(石飛徳樹記者)。「1Q84」に始まり、「阿Q正伝」、「ウルトラQ」ときて、ミステリアスなQと面白路線のQに分けて、「オバケのQ太郎」「チョロQ」「シャ乱Q」を後者としている。最後に、アニメ「エヴァンゲリヲン」では、序破急とくるところを「序破Q」と洒落ているという話題で終わっている。

ところで、村上氏の小説、どうしても「いち きゅう はち よん」ではなく「IQ84」と読みたくなる。
IQ84といえば、ウェクスラー式IQによれば「平均の下」となるそうだ。まぁ、普通の人ということになります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E8%83%BD%E6%8C%87%E6%95%B0
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