eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2008-04

亀山郁夫氏に対する違和感

NHK教育で氏のブルガーコフに関する番組を見たのだが、どうも釈然としない、というか納得しにくい部分があった。
それは、ブルガーコフとスターリンの関わりについての部分なのだが、本来ならこのあたりはフセヴォロド・サハロフの「ブルガーコフ 作家の運命」を読んでから語るべきであろう。以下、とりあえず書ける部分だけを。

まず言いたいのは、「巨匠とマルガリータ」の主人公は、あくまでも悪魔ヴォランドではなく(ここ駄洒落じゃないよ)、巨匠だと思う。「悪魔とマルガリータ」(安井侑子訳 新潮社 1969)というタイトルで翻訳されたこともあって、たしかにヴォランドは魅力的なのだが、再読するうちに、やはり「巨匠とマルガリータ」でなければならないと思うようになった。作家の運命を考えるとなおさらそう思える。
※ちなみに私が最初に読んだのは水野先生の「巨匠とマルガリータ」ではなく「悪魔とマルガリータ」です。この本にはブルガーコフを教えてくれた恩義を感じております。

さて、本論。
悪魔ヴォランドには、スターリンの姿が反映されているというが、疑問だ。むしろヴォランドは「ファウスト」系統の物語の悪魔像をひいているとは思う。強いていえば、スターリンをポンティウス・ピラトに重ねることは可能かもしれないが、そうなると最後の場面のように、イエスとの和解は想像しにくい。
亀山先生は、なにやら思いいれ(思い込み?)が深くなりがちの方のように思える。マヤコフスキーに関しても、アレッと思う部分があった記憶があるが、詳細は忘れたのでここでは書かない。

※2009年12月、やっと、最新版の「巨匠とマルガリータ」を入手して読んでおります。以前の訳よりもずいぶんと読みやすい、というかページがどんどん進むかんじです。そこのあとがきに、ヴォランドは「ファウスト」の登場人物だと明記してありました。
さらに追加。先日、「爆笑問題」のNHKのトーク番組に亀山氏が出ていたが、そのときの印象は、翻訳家というよりは作家気質が強いようにみえた。亀山氏が読んだように翻訳(翻案?)されているわけだから、それはそれでいいのかも知れぬが、亀山氏の意見だけがすべてではないということも押さえておくべきだろう。マスコミなんかでは、そのへん、単なる話題として取り上げるだけだから、亀山氏の意見がすべて正しい(外語大の学長だしね)と、吟味せずに思い込む人もいると思う。

ちなみに、翻訳についてはここでいろいろと検証されているが、私にはその当否を判断することはできません。
ご参考までにURLを貼っておきます。
http://www.ne.jp/asahi/dost/jds/dos117.htm
http://www.ne.jp/asahi/dost/jds/dost120a.htm
http://www.ne.jp/asahi/dost/jds/dost119.htm

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石原閣下の辞め時

そろそろ潮時ではないかな。
というか、青島幸雄は、世界都市博をやらないということで、鈴木都知事に勝った。
慎太郎新銀行銀行東京をやめて、築地市場を毒ガス埋立地へ移転するのをやめて、オリンピック招聘をやめるといえば、石原知事をリコールし、選挙に出ても勝てなくないのではないかな。
どんなもんでしょう。

ZAPPAも政治的発言はちょくちょくしていたので、俺も書いてみた。

福田さんは、わざとやってんのかね?

フフフの福田さんですが、日銀総裁を決められなかったり、ガソリン値下げになっちゃったり、まるでわざとやっているかのようにも見えます。
田中宇さん風にいえば、「隠れ多極主義」ならぬ、「隠れ××主義者」なのかもしれぬが、「××」に何を入れたらいいのか分からない。
意図的ならば、「大愚に似る」といえば誉めすぎか? 
とりあえず、「猫だまし」小泉氏よりはマシに見えるけどね。というか年寄りが若い衆二人の後始末をしているだけのようにも見えるが。

神田川の桜

例年のように、神田川の桜が開き、また散りつつあります。
写真は撮ったが、フィルムなので、現像あがるのはちょっと先だな。今年は、ぱっぱか撮らずに、枚数をケチってとっている。ちょっと貧乏だからね。

ところで、神田川の芭蕉庵だが、今年は3月29日(土曜日)ごろから正門を開けて公開したらしい。でもしだれ桜の1本は、日曜日の時点ですでに散り始めていたな。3月の最終土曜日に開けるようなことになっていたのだろうか。芭蕉にゆかりのあるところならば、多少の数寄心もあろうかと思う。花の開き具合にあわせて、公開してもらえるとうれしいのだが。

さて、新江戸川公園に参りますれば、こちらの桜も咲きほこっておりました。池に白鷺がいて、写真を撮ろうとしたら、急に羽ばたいて頭上を越していった。そのときの姿は、なぜか、日本武尊が死んだときに、しらとりの姿になって飛んでいったことを思い起こさせた。
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