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eeldogの鰻犬堂日乗(mankendo diary)

日々のよしなきことどもをつづります。 クリックすると写真が大きくなります。

2008-02

水野忠夫賛江

アクセスログを見ると、「水野忠夫」で検索して見に来る方がちらほら居られる。となればもうちょっと水野先生について書かずにはおられない。

水野先生を知ったのは、西江雅之先生の話からなのか、それともその前に、ブルガーコフについて興味があったのか、今となっては定かではない。西江先生についてもいずれ書かないといけないな。なにしろ尊敬する先生の一人であるから。
しかし、いずれにせよ、同じような時期ではあった。大学2年の頃か。

さて、西江先生から聞いた水野先生の話をしてみる。
むかし、早稲田の学生会館で、分厚いロシア語の原書を読む青年が居たそうな。毎日、そこにいて、しかも確実にページが進んでいる。それを見て、西江先生が声をかけたそうだ。
たしかに、西江先生の専門とするコミュニケーション論のうち、シュールレアリスムに関係する部分がある程度ある。そして、ロシア・アバンギャルド(と一口に言ってしまってよいのかどうか、若干の不安はあるが)の人々が、シュールレアリスムに深くかかわっていたことも事実であるそうだ。
そのへんから、両先生が話し始めたそうだが、それよりもお二人ともお酒が好きという要因があったと思う(この辺は蛇足也)。

さて、何はともあれ、「巨匠とマルガリータ」を苦労して探し出して読んだ以上、水野先生の授業を受けずには済まぬ。しかし、自分は露文ではないので、一般科目として水野先生の授業を受けた。そのときの授業は、ロシアの象徴主義について取り上げていたと思う。このときに出てきた人名は、今は失念したが、昭和初期~戦後間もない頃のキーパーソンであったりしたようで、なかなかに馬鹿にできない、というよりも自分の仕事上ではかなり役に立った(一般的にはあまり役に立たないような気がするが)。

ところで、水野先生の授業を、地味だとか、暇だとか、つまらんとか言っているいるような輩が居るようである(これはインターネット上で検索した話であるが)。俺から言わせれば、だから馬鹿には分からんのだ、というしかない。おそらく水野先生のお弟子さんたちは、ちょっと見には退屈そうな語学をマスターした上で、文学の世界で遊んでいるのだ。俺から見ればみんな天上人である(ちょっと大げさ)。そこまで至らぬものが、いったい何を言うか。馬鹿でも発言できる世の中が空恐ろしいわい。
俺も馬鹿ではあるが、真実偉い人を誉めることだけは欠かさぬつもりだ。そして足を引っ張るつもりは毛頭ない。
というわけで、とりあえずタイトルどおり「水野忠夫賛江」というわけである。

書きながら思い出したが、大江健三郎「小説の方法」を読み、そこからフォルマリズムについて関心を持ち、そこから派生してロシア・アバンギャルドに行き着き、ブルガーコフにたどりついて、水野先生に行き着いたのだな。
この項、さらに書き継ぐべきか。

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